全遊振は6月11日、第8期第4回WEBセミナーを開催した。2部制となったセミナーでは、三井慶満顧問と税理士法人JNEXT・荻野岳雄代表社員の2名が講師を務めた。
三井氏は「コロナ禍で訪れた業界の光明」と題し、新型コロナウイルスの感染拡大により休業を強いられた業界の進むべき方向性を考察。例年のインフルエンザ・風邪の感染者数はおよそ3,000万人いると言われていることからも今年12月から3カ月間の店舗運営に危機感を示し、今夏6月~8月をピークとした運用面のポイントを解説した。
今夏の営業成績は次年度にも大きく影響を与えることからも、「来店頻度」「遊技時間」の底上げや「コロナ離反顧客の引き戻し」を重要課題に、①特徴を生かした商品力、②店舗総合力、③顧客サービス対応力を生かした運営が今求められていると説いた。遊技環境を構築する上でも現場スタッフの意識共有が必要だと話す三井氏は「このコロナ禍を区切りに今早く手を打たないと手遅れになる。リスタートするために過去の振り返り、自店の強みと弱みの分析をまず始めてほしい」とまとめた。
荻野氏は、セーフティネット以外にも新型コロナウイルス感染症で影響を受けた事業者が活用可能な助成金、補助金を解説。「新型コロナウイルス特別貸付」や「雇用調整助成金」など実際に申請するまでの手順や内容、条件などをそれぞれの施策に沿って説明した。