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【特別寄稿】「SUPER 小当たり RUSH 機能搭載機」の考察(中篇)/鈴木政博の遊技産業考現学(WEB版②)

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前篇)で、新たな「SUPER 小当たり RUSH 機能搭載機」の概要と、ソフィア製「CR交響詩篇エウレカセブン~真の約束の地~アネモネVeR.」の攻略対策の詳細を書いた。今回は平和製「CR逆転裁判249Ver.」の仕様の違い、今後の「SUPER 小当たり RUSH 機能搭載機」の問題点などを引き続き書きたい。

1.平和製「CR逆転裁判249Ver.」の概要

導入が進んでいる平和製「CR逆転裁判249Ver.」だが、今回は(前篇)で書いたソフィア製「CR交響詩篇エウレカセブン~真の約束の地~アネモネVeR.」との違いについて見てゆきたい。

まず大きなゲーム性としては、249.2分の1で大当たりし、51%は小当たりRUSHに突入、49%は左打ちのまま時短20回が付く。まずこの「時短が付く」というのが、アネモネとは大きく違う点だ。アネモネにも特図1のヘソの下に小さな弁がついていたが、あれはアタッカー(大入賞口)であり、電チュー(普通電役)ではなかった。

今回、逆転裁判の特図1のヘソの下についているのは「電チュー」だ。したがってアネモネには搭載されていなかった電チューが、この逆転裁判には搭載されていることになる。そして残念ながら49%のRUSH非突入を引くと左打ちのまま時短20回が付くのだが、この「時短」で回せるのは「特図1」だ。

理由は単純だ。なぜなら「SUPER 小当たり RUSH 機能搭載機」であるため、特図2は「小当たりだらけ」になっている。特図2を回すと、実質「小当たりRUSH中」と同じことになってしまうため、特図2を回すことはできない。しかも低確率中は、特図2の変動時間は600秒程度と非常に長い。小当たりRUSH機に時短を搭載したのは斬新ではあるが、こいうった理由もあり特図1には、ほぼ小当たりはないようだ。ここもアネモネと大きく違う点だ。

次にRUSH中の右打ちの仕様。この機種は、特図2が電チューでなくヘソになっているのはアネモネと同じ。ただしアネモネは賞球1個だったのに対し、逆転裁判では特図2の賞球が3個となっている。これは大きく3つの理由が考えられる。

1つは昨今の役物比率対策としての、その他入賞口での払い出し個数を増やす意図。

2つ目は、エウレカで多くあった「せっかく小当たりでアタッカーが開いているのに、玉が特図2ヘソに入りすぎてアタッカーまで到達せず1つも拾わない」ことが頻発することへのストレス解消。賞球を1個から3個にすれば、特図2ヘソへの総入賞個数は減らせる。そしてこの賞球を増やし、総入賞個数を減らすことができたことにも大きく関係するが、3つ目としてアネモネにはなかった機能が搭載されている。「特図2ヘソに保留を4つ付けた」点だ。

もちろんRUSH中の演出を考えると、保留はあった方が良いのは確実だ。先読み予告も出来るし、保留の色変化などでも期待感を出せる。ただし、この最大のデメリットといえるのが「RUSH終了後に左打ちに戻す」瞬間に、ほぼ確実に特図2の保留が4個点灯してしまう点だ。

そしてRUSH中は65.5分の1となり、特図2では実質12R大当たりが50%、実質1R大当たりが50%となっている。残りはほぼすべてがハズレではなく「小当たり」だ。そしてこの「小当たり」と「実質1R大当たり」は、ほぼ同一の動きをする。Vゾーンのあるアタッカーが1.5秒程度開放する動作だ。したがって、アタッカー動作の見た目や液晶上の演出では、小当たりなのか実質1R大当たりなのかがわからない。この仕様により、実際は80回STなのだが、「小当たりRUSHが何ゲーム続くかわからない」というドキドキのゲーム性を演出するのに成功している。

実際にホールで試打しても、この「実質1R大当たり」を引いてもナンバーランプのスタート回数は0に戻らず、そのまま継続して80回以上の回数が表示される店舗が大多数だった。まさにパチスロのARTのように「何ゲーム続くかわからないドキドキ」を、液晶上では「プラス20G!!」という魅せ方や「40Gセットがさらに続くか!?」というような演出で、しかもその演出を実際に実質1R大当たりを引いたゲームでなく、その後の小当たりしか引いていないゲームでうまく魅せている。

ただしここにもデメリットがある。「V確変機である」という点だ。

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