パチンコ、パチスロ業界ニュース

『遊技日本』

【コラム】姫路サルーンのおもひで/CRAナカムラ

投稿日:2021年2月11日 更新日:

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若170
はい皆様、今週から何回かに分けてしばらーく暖めて(正確には見送って)いた「おもひで」をお送りしますので、前置きフルカットでいきますから付いてきてくださいね♪

スロットは昔から「裏物」と呼ばれる、メーカー正規品とは全然性格が違う暴れん坊が全国的に散見されていたのは、オールドファンなら皆知ってる話。

どのくらい暴れん坊なのかと言うと、冒険序盤にスライムとスライムベスしかいないはずの平原に、何故かはぐれメタルが混じっているようなもので、ほぼほぼかすり傷も与えられずに自分のHP(財布)が撃沈するのだが、まぐれで改心の一撃をブチ込んだら一気にレベルが20くらい上がるチートさ…とでも言おうか。概ねノーマルAタイプしかなかったスロットの中で、一撃10000枚とか20000枚も珍しくはなかった。

( ゚Д゚)キングガルフ!リズムボーイズ!ひゃっはぁー!ピンクブゥーーー!

裏物専門みたいなメーカーも多々あって、大東音響とかパル工業とかマツヤ商会という単語だけで、脳汁が沸騰してほとばしる中毒者もまだ多く居るのではなかろうか。

しかしあくまで非合法な代物なので、警察が本気を出してきた4号機中盤以降はジャンジャンバリバリ摘発されて、AT機やストック機が天下を取る頃には姿を消した…かに見えた…

だが…裏物はまだ…絶滅してはいなかった!

2010年、今からまだ11年ほど前の話である。ちょうど新鬼武者が発売された頃で5号機最盛期の少し前、その時代にまだ裏物爆裂機を大量設置して隠そうともせずに、堂々と色々やらかしてるホールがあったのだ。

兵庫県姫路市のサルーン。

あまりにも有名なこのホール、独自の「ファン感謝デー」を開催して、くじ引きの1等景品にアウディの新車を提供して多方面から怒られたので、次回からはベンツにするという天下無敵のクレイジーさを発揮したり、なぜか景品カウンターの横のバーで酒を提供してたり店内にはお尻ぷりんぷりんのバニーガールが闊歩してたり、当時はもうご法度になっていた設定告知や営業中の打ち替えなんて朝飯前、そして何より設置してある機種が超絶改造済み。

そこのジャンキージャグラーは「別名:人喰いピエロ」と呼ばれ、ひとたび「状態」に入れば狂ったように連チャンしまくる凶悪バージョンがあまりにも有名だった。

当時のナカムラは広島で店長をしてたんだが、こんなの行かないわけないじゃないww

最初に訪れたのは2010年3月。

福山から新幹線に乗って、姫路駅からタクシーですぐ。タクシーの運転手さんにも「サルーン」と言えばすぐに伝わるところを見ると、遠征組も多いんだろう。

この日はハマッて単発を繰り返し、朝から夕方で見せ場無しの14万負けww

裏物の恐ろしい部分だけをイヤってほど体感して、口からエクトプラズムを吐きながら放心状態で帰りの新幹線に乗った記憶がある。

そこから半年…2010年9月に、リベンジする機会がやってきたのだった。

ここの「人喰いピエロ」は、ブドウバージョンと呼ばれており、1G連以外でペカる時は必ずブドウの次ゲームだけ。

ちなみに小役カットも激しいので、1000円19回転くらい。リプレイなんてほぼ来ないし、ブドウが揃うのも2000~3000円で1回くらい。そのブドウの次ゲームのレバーが灼熱で、無音スタートでちょっと漏らすのはご愛嬌なのだ。

連チャンはボーナス(と言ってもほぼBIGしかない)後の1~5Gの間か10G目にブドウが来れば「状態」へのスーパーリーチ!ほんとね、このブドウの払い出し音だけでヘヴン!なんですよww 次ゲームで無事にペカれば、脳内エレクトロニカルパレードがラッキースタート!

さあ、リベンジなるか!さらに追い討ちを喰らうのか!

つづきはこちらこちら

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

-コラム
-

Copyright© 『遊技日本』 , 2024 All Rights Reserved.