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【特別寄稿】c時短を活用した「ぱちんこチャンスゾーン」の考察(WEB版)/鈴木政博

投稿日:2022年3月2日 更新日:

2. 「c時短搭載機種」について
過去にも多数「c時短搭載機」は発売されてきた。初登場は2020年7月20日導入の高尾製「P貞子3D2~呪われた12時間~」だ。こちらはヘソ回転時の282.4分の1で21回の時短に突入するc時短が搭載されていた。次に発売されたのが2020年10月5日に導入されたサンセイアールアンドディ製「P真・牙狼」。こちらは特図2にc時短があり、電サポ中に限っては「後から引いた時短は無視して重複させないタイプ」であるためc時短を引いても無効だが、電サポ終了後の特図2の残保留4回転については、電サポ中ではないので89分の1のc時短を引いた場合は有効になり、900回+遊タイム1,200回で計2,100回転の時短に突入する仕組みだった。

次に、比較的分かりやすい仕様で発売されたのがSanThree製「PAドラム海物語 IN JAPAN」だ。こちらは通常時、99.9分の1で大当たり抽選をするのに並行して163.8分の1でc時短抽選を行っており、これに当たると20回or40回の時短に突入する。遊タイムが290回到達で突入するため、時短中は玉を使わず大当たり抽選し、当たらなくても遊タイムに近づく、というゲーム性だった。

このc時短を、新しくゲーム性として組み込んだのが2021年12月6日に導入されたニューギン製「P真・花の慶次2~漆黒の衝撃~EXTRA RUSH」だ。こちらはヘソの99%が通常で40回転の時短に突入するが、特図2には73.6分の1でc時短があり、こちらは「新たに引いた時短を有効として差し替える」としているため、時短中にc時短を引くたびに50回or75回or100回or200回の時短に再突入する仕組みだ。

そして今年に入り、新たに「c時短を利用したCZ(チャンスゾーン)」搭載機が続々と発表されている。

3. 「c時短を利用したCZ(チャンスゾーン)」搭載機
初めてc時短を利用した「CZ(チャンスゾーン)」搭載機として発売されたのが、2022年2月7日から導入されている西陣(エース電研製)「P刀使ノ巫女(とじのみこ)」だ。この機種は初当たりの52%は時短250回で次回大当たり実質確定のRUSHに突入するが、残り48%は「絶対領域」と呼ばれるCZ(チャンスゾーン)に突入する。うち16%はCZ30回、32%はCZ15回だ。CZ中は左打ちで、大当たり確率は199.8分の1のままだが、このチャンスゾーン中に限り特図1で行っているc時短の抽選も有効となる。c時短は199.8分の1で、当たれば時短250回と実質大当たり確定なので、このCZ間は実質99.9分の1で大当たりするだけでなく、RUSH突入率も通常時の52%から76%にハネ上がる仕組みだ。

次に発表されたのが、2022年3月7日から導入される、同じく西陣(ソフィア製)の「PハイスクールD×D 真紅」だ。こちらは通常時に大当たりすると100%「時短4回+残保留4個」で、その突破率は約43%だが、通常時には「超絶領域」と呼ばれるCZが85.7分の1で抽選されており、それに当たると20回or30回or50回のCZに突入する。このCZ中に引いた大当たりは100%「時短30回+残保留4個」となるため、実質RUSH突入率が100%となる仕組みだ。

この他、執筆時の現時点では正式発表前だが、京楽産業.からは「ぱちんこキン肉マン3 キン肉星王位争奪戦(火事場ゴールド/友情シルバー)」の2機種が発売予定で、こちらにもCZが搭載されている。また、同じく正式発表前だが、藤商事からも「Pアレジンプレミアム」が発売予定で、こちらもCZを利用した天国モードが搭載されている。

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