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遊技機向けライセンシング事業・メダルゲーム機器転用事業の「Nuts」が破産手続き開始

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遊技機向けライセンシング事業や遊技機のメダルゲーム機器転用事業などを展開する株式会社Nuts(東京都港区、中村健司代表取締役社長、旧商号:コモンウェルス・エンターテインメント)は9月16日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けたことを発表した。負債総額は約5億1000万円。上場企業の倒産はレナウンに続き今年2社目となる。

同社は、1980年代からビデオソフト・レコードのレンタル事業のほか、首都圏を中心にゲームソフト販売店の「トップボーイ」を展開。同市場の縮小後はパチンコ・パチスロ関連事業に参入し、ライセンシングビジネスや遊技機のアミューズメント施設用メダルゲーム機器への転用事業などを行っていた。しかし、2016年3月期以降、単体では4期連続で当期純損失を計上。2017年10月には医療関連事業へ参入し、高級会員制医療施設の運営コンサルティングに注力していた。

こうしたなか、2020年2月に証券取引等監視委員会が同社に対し金融商品取引法違反(偽計)の嫌疑で強制調査に入り、同年4月には監査法人が財務諸表監査をしていた過程で、現金が帳簿上の809百万円に対し実際には50万円しかない事実が発覚し、監査法人との監査契約が解除される事態となった。

8月には別の監査法人を選任し、9月までに2020年3月期の有価証券報告書を提出し、定時株主総会を開催して再建を図る予定だったが、現預金の枯渇に加えて、監査報酬の一部を支払うことができなかったため、9月7日に監査契約の解除通知を受けた。これにより有価証券報告書を提出できず、上場維持と事業継続の見通しも立たない状況となったことから、同社取締役から破産手続き開始の申し立てを受け、今回の措置となった。

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