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大崎一万発氏、広告規制下での販促の未来を語る/全遊振

投稿日:2017年9月26日 更新日:

全遊振(曽我部康二会長)は9月21日、都内台東区のホテルパークサイドで例会セミナーを開いた。

講師は2名で、Gift Your Life㈱・証券事業部の西出滋部長が資産運用について、パチンコライターの大崎一万発氏が、昨今の広告宣伝規制下でのホールの販促手法をテーマに講義した。

大崎氏は講義の冒頭、攻略誌、ホール情報誌、動画サイトといった媒体毎の広告効果や特性、広告宣伝規制の実情を紹介。例えばユーチューバーだと「集客力はあるが、パチンコを知らない人など、集まってくるお客さんが通常とは異なる。またユーチューバーの中には業界のことを知らないケースもあるし、炎上を狙うユーチューバーもいる。お店の販促手段としての活用は今後、減っていくのではないか」等と解説した。

媒体やライターを活用した今後の広告について同氏は「煽りを抑えていく方向にならざるを得ない」という。年々、厳しさを増す広告宣伝規制関連の動きに対し媒体側は、パチンコ広告協議会という団体を立ち上げ、広告表現のガイドラインを自主的に決める動きを進めている。加盟社は主だった会社を中心に30数社。「業者間で意見がまとまらない」「決め事を守らなくてもペナルティがない」といった問題もあるが、それでも「ダメなことをすり抜ける手法でやり続けるのは、堂々とお金儲けができないし、そういう姿勢がユーザーに見えた場合、炎上しがちという危機感もあり、ある程度、抑えないといけない」(同氏)という考え方が媒体側の企業の間で浸透しつつあるようだ。

また同氏は、媒体やライターを活用したホール側の広告手法について「何かを行うことで終わりではなく、何かをやることを入口にしなければいけない。イベントは他店との差別化のために行う。イベントを行うだけでは差別化にはならず、いかに自店ならではの要素を盛り込むかが大事。イベントやライターの信用度を借りる形でいかに自店の信用度に繋げていくか、このポイントが抜けているホールが大多数だ」と指摘。

その後、同氏が関わり信用度が向上したお店の具体例を紹介した上で「ライターは最もお客さんとダイレクトに接する立場だ。今後、ファンが減るなか、パチンコをエンターテインメントと割り切って遊んでくれるマニア中級者をいかに常連客にさせるかが大事である。そういうパチンコ愛のある人とお店を繋ぐのにライターは実に役に立つ存在だ」と持論を展開した。

講義の最後、同氏はお客に支持されるお店作りのアドバイスとして、「お客さんを選別する勇気も必要だ。腹をくくってカラーを打ち出したホールのみが生き残る時代。それは何も出玉イメージでなくても良い。居心地の良さを追求するなら徹底的にやればいい」と話す。

続けて「どこに行っても同じお店だと強者しか勝てない。アイディアや主張で残っているお店があってこそ多様性が担保された業界であり、発展性もある。色んなお店が色んなカラーでやっていくことで、お客さんも主体性を持ってお店を選べる。お店が自店のカラーを打ち出し、媒体やライター等の販促商材の活用をキッカケに、いかに、その先へ持っていくか、これを考えた上で、我々のような煽りの商材を使って頂ければいいかと思う」と述べ、講義を締めくくった。

パチンコライターの大崎一万発氏

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