【特別寄稿】管理遊技機について(後篇)(WEB版)/鈴木政博

・パチスロ遊技機
「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」より抜粋

別表第2 技術上の規格における用語の意味(第6条関係)
(1) 複数の種類の遊技機に共通する事項に係る用語の意味
ヨ 「遊技メダル数表示装置」とは、遊技メダルの貸出若しくは入賞による獲得又は遊技メダルを遊技の用に供することを電磁的方法のみにより行う遊技機に備えられる装置であつて、遊技者が遊技の用に供することができる遊技メダルの総数を電磁的方法により記録し、表示することができるものをいう。

【解説】ぱちんこの管理遊技機との違いは、パチスロには「遊技者が遊技メダルに触れることができない構造」という記載がない。つまりパチスロの管理遊技機は、メダルに触れる事が出来ても出来なくても良い、と解釈できる。搭載される「遊技メダル数表示装置」については、現在の「貯留」に50枚の上限が無くなり、貸玉分も貯留に入る、と考えれば理解しやすい。

別表第5 回胴式遊技機に係る技術上の規格(第6条関係)
(1) 性能に関する規格
リ 遊技メダル数表示装置の性能に関する規格は、次のとおりとする。
(イ) 遊技者が記録された遊技メダルの数を示す信号を自由に送信することができる性能を有するものであること。
(ロ) 遊技者が直接操作する場合のほか、記録された遊技メダルの数を減ずることができないものであること。
(ハ) 記録された遊技メダルの数を示す信号を遊技球等貸出装置接続端子板を介さずに送信することができないものであること。

【解説】基本的には、ぱちんこの管理遊技機と違いはない。遊技者がボタンを押せば、表示されているメダルが専用ユニットを通じてカードに貯玉される仕組みとなっている。

このような「管理遊技機」実現に関する規則改正が行われたことで、2018年2月以降より具体化し、そして2022年にはついに登場となる見込みとなった。ちなみに現在は、名称としては「スマートパチンコ」「スマートパチスロ」となっている。

次のページへ >

-コラム
-, ,