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【平成の名機-パチンコ編②-】現金機全盛、CR機も確変搭載で普及の兆し

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30年余り続いた『平成』が終わり、時代は『令和』に移り変わろうとしています。そんななか、本誌編集部では平成のパチンコホールを支えた、そして多くのファンから愛された平成の名機たちを記録として残しておくべきだと考え、「平成-名機の軌跡-」を企画いたしました。

記事は、過去から遡る形で全17回(パチンコ9回、パチスロ8回)。機種の解説とともに当時の遊技機市場の状況を振り返っていきます。

パチンコ編②では、保留玉やモード移行など、様々な連チャン仕様で熱狂的なファンの支持を集めた平成4年~平成5年当時を振り返ります。また強力な確率変動の搭載により、CR機が普及を見せ始めるのもこの当時です。

オールドファンにとっては、相次ぐ名機が誕生したこの頃を懐かしむ人も多いのではないでしょうか。

エキサイト

藤商事
平成4年(1992年)導入

モーニングがアツい連チャンアレパチ!

デジパチを筆頭に何でもかんでも連チャンする時代、アレパチもその流れに乗っかった。その元祖は『アレキング』だが、大ヒットしたのは『アレジン』、そしてここに紹介する『エキサイト』だ。

まずは盤面上部の役モノ入球を目指す。入った玉は3つ穴クルーンに導かれ、奥の2つに入れば2桁デジタルが回転。デジタルに「33」または「77」が止まれば大当たりだ。あとは右打ちで約2,000個の出玉獲得となる。

大当たりは、内部的なモードに大きく左右される。大当たり確率1/6の天国モードと、絶対に当たらない地獄モードがあるのだ。天国モード移行率は1/144で、移行後は平均3連チャンが期待できる。

天国滞在中は左デジタルに3か7が停止することが多く、この際の「ピュイッ」という効果音が打ち手の脳を刺激した。

電源OFF→ONで出目は「11」となり、この時は4分の1で天国スタートとなる。よって、閉店後に電源を落とす一般的なホールなら、朝イチは大当たり&連チャンの大チャンス!このモーニング狙いに多くのファンが押し寄せた。

ダイナマイト

大一商会
平成4年(1992年)導入

天国と地獄を味わえるモード式の権利モノ

「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨ…バァーン!」という効果音で(もしかするとこの文字列だけで)、アドレナリンが出てしまうオールドファンがいるかもしれない。それくらいファンを熱狂させた権利モノである。

ゲーム性はいたってシンプルだ。
(1)肩のスルーチャッカー通過で天下の電チューが開放
(2)拾われた玉が役モノの振り分けをクリアすれば1桁デジタルが回転
(3)「3」が止まれば1ラウンド、「7」なら16ラウンドの大当たり
(4)右打ちで出玉を稼ぐ

たったこれだけなのだが、モードによる連チャンという要素が加わることで一気にアツいゲーム性となっていた。

通常時に滞在するは地獄モードで、大当たり確率は基本的にゼロ!約43分の1で「3」の小当たりを契機に天国モードに移行し、こうなれば80%近い確率で「7」の大当たりが出まくるのだ!

小当たり出玉は約120個、大当たり出玉は約2000個、1回の天国連で1万発や2万発は当たり前の出玉性能を持っていたのである。

綱取物語

平和
平成5年(1993年)導入

電源切りサービスもあった玉突き連チャン機

大相撲をモチーフにしたカラー液晶デジパチ。図柄は軍配に描かれた一〜九、十両、金星、小結、関脇、大関、横綱の15種類で、リーチはノーマルとスーパーの2種類である。

大当たり中は当時の横綱・千代の富士によく似た力士が、「たすきぞり」「三ところ攻め」というマニアックな技も駆使して全勝優勝する。

スペック面では、モードによる玉突き連チャンが目新しい。モードは、約1/37分の天国、1/247の通常、約1/988分の地獄の3つ。電源OFF→ON時は必ず通常モードに滞在し、大当たりすると移行抽選が行われる。振り分けは、天国が2分の1、通常が3分の1、地獄が6分の1だ。

大当たり後にハマっている台ほど地獄の危険性が高く、回転数が浅い台ほど打つ価値があることになる。

モードの特徴が浸透してからは、電源を落とすサービスを行うホールも出てきた。夕方に800回転ハマリの台があったとして、何もしなければ閉店まで誰も打たないだろうから、稼働促進のための賢明なサービスだったと言える。

電源を入れた際の出目「十両・金星・小結」は、当時は誰もが知っていた。

フィーバークィーンII

SANKYO
平成5年(1993年)導入

中身もアクションも最高のドラム式デジパチ

当時としてはかなり巨大なドラムを使用した、トランプがモチーフの保留玉連チャンデジパチ。大当たり確率は1/254分、出玉は約2,300個、連チャン率は約18%と、若干辛い部類だが、それを補って余りある魅力があった。

まずは大当たりの判定。一般的な機種はヘソ入賞時に大当たりかハズレを決めてしまうため、リーチがかかってハズれても内部的には全く惜しくない。

ところが本機はリーチ発生時に中図柄を抽選するため、リーチは見た目どおりに大当たりのチャンスで、アツいのだ。そして「青7とJACK」といったダブルリーチは、シングルリーチの2倍当たりやすい!

ごく一部の例外を除き、中ドラムは最後の周の最後まで到達すれば大当たりかその前後で止まるため、期待大。しかも、いったんハズれてからの1コマスベリや1周スベリ、さらに戻りアクションでの大当たりもあり、最後の最後まで目が離せなかった(戻りはドラムが震えるので事前にわかってしまうが)。

回転中のドラムをよく見ればリーチの可能性があるのかないのかも判断できたため、大当たり終了後のワクワク感も他機種以上のものがあった。

CR花満開

西陣
平成5年(1993年)導入

CR機をホールに広めた歴史的名機!

ホールの経理の透明化を図るため、1992年から導入が進められたCR機。しかし、ホールにとってもファンにとってもメリットはないに等しく、普及率は低かった。その状況を打破し、CR機の存在感を示したのが『CR花満開』だ。

3段階の設定があり、最低設定の大当り確率は1/308。出玉は約2,300個。図柄は15種類、確変図柄は3と7の2種類なので、確変突入率は15分の2で、2回ループ、と聞くと爆発力がなさそうだが、確変中は3と7の出現率が5分の2(40%)に跳ね上がる!2回ループなので、平均連チャン数は5.44回となるのだ。

さらに、通常大当たりであっても保留1個目に意図的な連チャン性があり、その確率は12.3%。確変ループが終わってしまったと思いきや、保留1個目で確変を引き戻すこともあったのだ。

リーチは、大当たりの前後をコマ送りになるノーマルと、花びらが散るようなアクションをするスーパーの2種類。スーパーは、1コマ手前で止まってしまわなければ大当たりとなる潔いもので、それゆえアツかった。パチンコ史上においても秀逸とされるアクションである。

まとめ

羽根モノが『モンロー』や『トキオ』といった大量出玉機が中心になってきたため、平成4年以降の私は権利モノとデジパチが稼ぎの中心となった。

中でもハマっちゃったのが名機『フィーバークィーンII』で、あまりの面白さに半年間にわたって朝から日暮れまで、皆勤賞で打ち続けちゃいました。リーチ時に盛り上がる効果音は、今でも耳から離れません。

またCR機が出始めたのもこの頃ですね。当初は少し大きめのホールが一部のシマだけCR化したといった感じだったのですが、『CR花満開』の大ヒットを契機に一気にCR化が進むことに。正直、出玉の波が荒いCR機が増えることは、パチプロの自分としては厳しい時代になってきましたが…。

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■プロフィール
青山シゲキ
1991年、高校卒業後にパチンコにハマり、5年間のパチプロ生活を経て某パチンコ雑誌編集者へ。編集長として数百冊のパチンコ攻略誌を世に出す傍ら、パチンコ番組や漫画の監修、情報屋、新台コンサル、パチ台専門カメラマンなどなど、パチンコ業界の何でも屋として活躍中。現在47歳。

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