掛川章男氏が理事長に就任/奈良県遊協

奈良県遊協は6月7日、奈良市内のホテル日航奈良にて第53回通常総会を開催した。

議事に先立ち協賛金等の贈呈式が開催され、生活上の困難に直面している人々に対する緊急食料支援を行っている奈良県社会福祉協議会をはじめ、奈良県共同募金会、奈良県防犯協会、奈良県暴力団追放県民センターにそれぞれ協賛金を贈呈した。

来賓祝辞では、奈良県警察本部生活安全部の猪岡磯好参事官が登壇し、「IRに関連してギャンブルへの依存症対策が大きく取り上げられ、昨年2月に出玉規制の強化や依存防止対策が管理者業務に追加された風営適正化法施行規則及び遊技機規則が実施されたところ。皆さまには依存問題対応ガイドラインや運用マニュアルの作成など、様々な自主的な取り組みを行っていただいているが、引き続き健全な大衆娯楽として県民の理解がさらに深まるよう健全化推進の取り組みをお願いする」と述べた。

続いて、奈良県警察本部生活安全部生活安全企画課許認可審査室の荻原守室長が行政講話を行った。荻原室長は、パチンコ営業の健全化をさらに進めていくために大切なこととして、パチンコへの依存防止対策、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の問題、広告宣伝等の健全化の徹底、営業所における防犯対策の4点を挙げ、このうち広告宣伝等の健全化について「依然として特定の日に特定の遊技機を示してイベント開催を告知して射幸心をそそるものや、隠語や脱法的表現を用いて規制の目をかいくぐろうとして広告宣伝するような悪質な事案が発生している」と指摘。そのうえで「こうした広告宣伝を行うことは現在、業界で進めているパチンコへの依存防止対策に逆行する行為」とし、業界自らの取り組みによる広告宣伝の健全化を求めた。

総会では、平成30年度事業・決算承認、令和元年度の事業計画・予算承認など4議案を審議し、原案通り承認可決。任期満了に伴う役員改選では、掛川章男氏を新たに理事長に選任した。掛川新理事長は就任の挨拶で「業界は厳しい状況下にあるが、組合、各ホールが発展できるよう努力していく」と意気込みを語った。

また、4期8年に渡り理事長を務めた相羽宗一郎氏は退任にあたり「理事の皆さま、組合員の皆さま、また事務局の人の支えがあってこそ8年間やってこれた。今後は組合員として組合発展に寄与していく」と挨拶した。

理事長に就任した掛川章男氏(写真中央)

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