大都技研のパチスロ新台「Hey!鏡」のホール導入が10月1日より始まる。京楽産業.の直営店「サンシャインKYORAKU」でのみ導入されている「ぱちスロ ゲッターロボ」を除くと、実質的に本機がパチスロ6号機市場導入第1弾となり、関係者からの高い注目が集まっている。
本機は、「押忍!番長」シリーズのスピンオフ機となり、同シリーズで人気キャラクターの鏡慶志郎を主役に起用したAT機だ。5号機で不可能だった純増5枚のAT「慶志郎チャンス」の搭載と、さらに5.9号機で搭載不可だったCZ、天井、天国モードといった概念を管理した「HEYシステム」によるゲーム性の実現が大きな特徴となる。
AT「慶志郎チャンス」はベルナビ管理型で、一度の突入でナビ10~100回を獲得する。100ナビ獲得時の期待枚数は800枚over。AT消化中は、チャンス役の入賞等によりベルナビの減算がストップするほか、本機には、特化ゾーンも存在。「頂対決」(勝利期待度50%over)、「絶頂対決」(勝利期待度80%over)という2種類の特化ゾーン演出では、演出で勝利する限り、ATと特化ゾーンがループするため、ATの長期継続に期待できる。
通常時は「HEYカウンター」でゲーム数を管理。規定HEY数に到達すれば特訓モードへ移行し、演出クリア(期待度は30%over)で大当りとなる。「HEYカウンター」は毎ゲーム最低1HEY以上カウントアップし、最大699HEYで天井に到達。また天井は699HEY到達のほか、999ゲーム消化でも到達するダブル天井システムとなっており、999ゲーム消化時は大当り確定だ。
スペックはボーナス・ATの合算確率が1/330.5(設定1)~1/189.7(設定6)、出玉率が97.9%~112.0%(設定6)。千円ベースは49ゲームで、コイン単価は約2.5円となっている。
本機の販売台数は約2.3万台だが、導入前にも関わらず、既に新パネルによる再販が決定していることからも、ホール関係者の期待や需要の高さが伺える。当然、ファンからの注目度も高く、本サイト「遊技日本」がツィッター上で集めた「Hey!鏡」の遊技希望に関するアンケート結果によると、概ね3人に2人が「楽しみ!早く打ちたい!」「一度は打ってみるつもり」の何れかを選んだ。
周知のとおり、パチスロ市場は長らく「バジリスク~甲賀忍法帖~絆」「ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐」等といった所謂“旧基準機”頼みの時代が続き、新規性に乏しく硬直化した状況が続いている。無論この状況とて、規則改正に伴う経過措置の規定もあって、いつまでも許されることではない。加えて、業界6団体の自主規制として今後、高射幸性パチスロ機の設置比率は段階的に引き下げていかなくてはならず、ホール関係者には旧基準機頼みの営業からの脱却が求められている。
まずは6号機第1弾となる本機が市場でどのような動きを見せるのか。今後のホール営業やパチスロ市場の動向を占う上でも、関係者の熱視線が注がれる。