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【コラム】続・2018年の遊技機開発事情/ぱちんこ開発者の独り言

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ぱちんこ開発者の独り言64
およそ半年ほど前に、当コラムにおいて遊技機開発状況について寄稿した。詳しい内容はリンク先をご確認いただくとして、その際に「遊技機開発は、そこまで活発に動いているわけではない」とお話させていただいた。半年ほど経過し、現在の状況は開発コストや人的資源等は別にして、どのメーカーも以前のように開発が動き出しているという状況になった。

開発現場では、ぱちんこ、パチスロの新規プロジェクト立ち上げによる開発スタートの他に、65%規制撤廃の対応における仕様変更や修正対応、及び、パチスロ5.9号機から6号機への仕様変更など、従来の新規プロジェクトにオンする形で仕様変更対応に追われているため、メーカー開発は勿論、下請けの開発会社も忙しくしているところが比較的多い。

遊技機メーカーの機種開発が一度保留になり、プロジェクト全体のコストは別にして、動いているプロジェクト数でいえば、以前と同様のところまで回復したのであるが、表に出ないところでは、昨年まで遊技機開発を行っていた下請けの開発会社が、事業縮小や事業部解体などの憂き目にあい、それと同時に、一部の熟練経験者が他業種へシフト転換した結果、開発現場では意外と人材不足に陥っているところも多い。

他方で、メーカーからは短中期的な視点として、右肩下がりにある遊技市場を見据えた上で、今までよりコストを絞った目標を立てており、当然のことながら開発費削減にシフトしているが、従来開発を踏襲したプロジェクト運営の上でコスト削減を希望しているため、開発現場では折り合いが付いていないのが現状である。

今までの開発スタンスは、右肩上がりに仕様物量増加や、(主に映像)クオリティ向上を目標としてきたため、開発コストも比例するように右肩上がりであった。そのような開発を推し進めてきた結果、クオリティを上げることにはノウハウがある一方、コスト削減のノウハウが少なく、クオリティや仕様物量を維持したまま、コスト削減する手段を見いだせずに下請け開発会社に対して単純にコスト削減を丸投げする状況が生まれた。

そのため、開発会社がコスト削減に対応すべく、遊技機開発経験が無い、もしくは経験は乏しいがコストが比較的安価な会社に横流す案件や、そもそもの人的コストが安い海外へ発注する案件も増えてきた。

ソフト開発において、孫請け、ひ孫請けなどの下請けから更に下請けへ外注するのは珍しい話ではないのだが、経験が乏しい会社へ発注する場合、遊技機経験豊富なディレクターが管理者としてディレクションする必要性があるのであるが、前述の通り、そのノウハウをもった人材が流出しており、薄氷を踏むような開発が行われているプロジェクトは意外と少なくない。

今までのクオリティを担保した上で、全体コストを削減するのであれば、特別な何か(提案や座組などの新しい取り組み)が必要になる。ということに、あまり気が付いていないのが今の開発現場の状況であったりするのは、少し残念な話である。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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