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【コラム】2019年の遊技機開発事情

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ぱちんこ開発者の独り言88
2019年末における人気パチスロ機種の撤去や、年明けすぐの高射幸性回胴式遊技機の設置比率5%以下、全日遊連における2019年末のみなし機撤去の決議など、2019年末からいよいよ新規則機への大幅な入れ替えタイミングが都度、発生する。

当然のことながら遊技機メーカーの目算としては、入れ替え需要が発生するタイミングに新機種をリリースすることで、販売台数増を狙いたいという目論見があるため、そのスケジュールを逆算する形で開発を行っていく。

保通協5月の型式試験の結果を見る限り、適合率が徐々にではあるが改善されつつあるため、今年の年末から来年にかけて、ある程度の機械は出揃ってくる状況になるであろう。
(リンク:https://yugi-nippon.com/pachinko-news/post-28008/

一方、以前のコラムでも指摘したが、2018年後半から現在までに開発されている機械は、この2021年1月末までに販売を予定している機械である。

そのため、これらの機械は市場全体における販売台数の落ち込みはあるとはいえ、ある程度、入れ替え需要が予測できることなどから、ある程度のコスト削減を検討しつつも、今までと同様のやり方で開発を推し進めてきた。

しかしながら、2021年2月以降に販売を予定している機械、すなわち、今現在ぐらいのタイミングで開発スタートを切った遊技機は、新台の入替需要における予測がかなり立ちにくいため開発スタートが切りにくいのが現状である。

一方で、メーカーとしては遊技機を開発・製造することで利益を得るしか基本的には方法があり得ないため、新機種の開発スタートは行わなければならない。

その結果、小ロットでも利益が出せると思われる今までとは比べ物にならないレベルの低コスト機の開発や、過去の開発素材の一部を流用し、開発コストの削減を行うことが可能であり、過去実績より需要予測が新規タイトル機種よりも立ちやすいシリーズ機等の開発が加速していくことが想定される。

裏を返せば、上記に当てはまらない新規タイトル機やチャレンジ機種、力の入り具合がわかる機種などは、メーカー側もリスクを背負って開発をしていると見て相違ないであろう。

一開発者として、金太郎飴のような機械よりも、チャレンジ機の方が今後の市場全体の発展を考えた場合においても有益であると思うため、そのような機械を応援していきたいと思う。

<お知らせ>
突然ではありますが、今回のコラムにて「ぱちんこ開発者の独り言」は連載を終了致します。長い間お付き合いいただき有り難うございました。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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