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【コラム】ぱちんこを司るのはメイン基板

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コラム:ぱちんこ開発者の独り言

●ぱちんこを司るのはメイン基板
ぱちんこの中にルーレットがあり、300分の1の機械であれば、300個のマスの内、1個が大当りのマスで残り299個のマスがハズレ。毎変動、毎回ルーレットで抽選しているのと同じだ。という抽選のしくみを聞いたことがある人も少なくないだろう。

例えば、「スーパー海物語in沖縄4」を例にしてみると、低確率は「1/319.6」とあるが、実際には、「205/65536」という数値であり、ヘソに玉が入賞すると、65536のマスの中から1つがランダムに選択される。そのうち、205個ある当たりマスを引き当てることができれば見事大当りとなる。

それらの抽選のしくみを一手に引き受けているのがメイン基板(主基板ともいう)である。ぱちんこの最も重要な部分なのは、メイン基板であるといって差し支えない。

メインは、当たりやハズレの判定の他に、出玉の払い出しを担っている。単純に、大当り出玉だけではなく、入賞口に入った玉の払い出しや、電サポ中の確変ベースなど、出玉の払い出し全てを管理している。そのため、不正に出玉を入手しようとするゴト師に不正改造等で狙われるのはメイン基板に他ならないため、メイン基板には十分なセキュリティを施している。

また、遊技機製造番号がメイン基板の裏に記載されているのは、メイン基板が交換されたとしても、即座に見抜くことが可能であることや、基板ケースにカシメをつけ、1度開封されたものは一目でわかるようになっているのは、ホール関係者であればご承知の通りであろう。それほどまでにメイン基板は重要度が高い。

それほどまでに重要度が高いメイン基板は、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」でも厳しく定められている。特に厄介な問題として、保存領域であるROMと、作業領域であるRAMがかなり厳しく制限されている。

具体的にいうと、保存領域であるROMは「16KB」まで、作業領域であるRAMは「1024バイト」までとかなり厳しい。1985年に発売されたファミコンの「スーパーマリオブラザース」のデータ容量は320キロビット、すなわち、「40KB」であることを考えれば、どれほど厳しい数字であるかはわかってもらえるだろう。

それほど少ない容量であるために、メーカーのメインプログラム設計者は、どれほど優秀なプログラマーだったとしても、遊技機に実装するためには、基本的には「アセンブリ言語」という基礎的なプログラムを使用するしかないため、遊技機開発者でメインプログラム担当者は、転職する際に他業種において今までのプログラムの経験がほとんど意味をなさないというのは、少し可哀そうな話でもある。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、開発だけではなくホール向け勉強会や講演会など多数開催。

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