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【平成の名機-パチスロ編⑤-】爆裂AT機がホールを席巻

投稿日:2019年5月4日 更新日:

パチスロ編⑤では、その後のパチスロ市場に大きな影響を及ぼすこととなる爆裂AT機の名機を中心に紹介します。元チャンピオン木崎さんも語っておられますが、この頃のパチスロは『狂乱していた』という言葉がぴったりきます。
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獣王

サミー(4号機)
平成13年(2001年)導入

爆裂AT機の元祖「サバンナチャンス」を搭載!!

サブ基板によって行われる『小役ナビ機能』に連チャン性を持たせ、爆発的な出玉を最初に実現させたのが本機である。小役ナビ機能はアシストタイム=ATと呼ばれ、本機以降、数多くの爆裂AT機が登場することになる。

AT「サバンナチャンス」の抽選はサブ基板が担当。本機の場合は小役の取りこぼしではない純粋なハズレが成立するとATを抽選。小役の取りこぼしと区別する「純ハズレ」という言葉も生まれた。

本機は1Gあたり約10枚増。AT1回は10Gか30Gの2種類。後者だとAT1回で約300枚獲得できた。

AT機の特徴で最も大きいのは、BIG成立でもATが終わらないこと。シングルボーナスの集中役はBIG当選で強制終了となったが、AT中はBIGが当たっても、BIG終了後にATが再開され、残りの分が取れる。これは従来にない革命的な性能だった。

天井ATもそう。それまでの4号機には天井を設けられなかった。このおかげで青天井にハマる心配がなくなった。また、天井ATを目的に打つユーザーも出始める。

ドットに出てくるキリンはボーナスorATのプレミアキャラ。サミーの激アツ柄であるキリン柄の源流でもある。これらの要素が人気を呼び、大ヒットとなった。

キングパルサー

山佐(4号機)
平成13年(2001年)導入

ST機初期の代表作!!連チャン性の高さが人気に!!

この頃、爆裂AT機とともに登場し始めたのがボーナスストック(ST)機。その初期の代表的な機種が本機である。

大きな特徴は設定を変更しても、ボーナスストックは1個減るだけで全消滅しないという点。前身機では、設定変更でストックが消滅したので、これは大きな改善ポイント。ストックがほぼ残った状態で朝イチを迎えるので、宵越しでも安心して打てた。

ボーナス放出はゲーム数解除がメイン。特定役解除や純ハズレ解除もあった。最大天井は1280G。設定4以下でも約72%が128G以内で当選するので、連チャン性の高さが好評に。ただ、連チャンしすぎて、ストックがなくなるということも本機ではしばしば発生した。

演出面では、リールの上にドットを配置。ここで前兆orガセ前兆などの演出が出現。後のST機の演出にも影響を与えた。

サラリーマン金太郎

ロデオ(4号機)
平成13年(2001年)導入

時速5,000枚の爆裂AT機!!継続演出「まだまだ〜!!」の元祖

本機のキャッチフレーズは「時速5,000枚」。その言葉に違わぬ爆発力を備えたAT機であった。AT「金太郎チャンス」に入ると、シングルボーナスの押し順をナビ。目押し不要だったので、目押しが苦手なユーザーに喜ばれた。

AT1回のナビ回数は5or10or30or100回。約65%は10回で約170枚の獲得だが、約4%の振り分けで100回ナビに当選することも。こうなるとAT1回で約1,700枚の増加が見込めた。

5ナビや10ナビなど、ナビ回数終了後は終了画面が出現するが、「まだまだ〜!!」と言えばAT継続に。この演出が大人気を呼んだ。この「まだまだ〜!!」は後発のパチスロだけでなく、パチンコの擬似連継続や電サポ継続時のセリフとして、今でもよく使われている。

演出面では、ヒョウ柄が出現すると激アツ。また、野球拳演出では、金太郎が勝つと女の子の裸が見られるという今では考えられない演出もあった。

スーパービンゴ

ベルコ(4号機)
平成14年(2002年)導入

「ふぅあ、ふぅあ!!」がユーザーのハートをわしづかみ!!

ボーナスを持たないCタイプのAT機。メインリールに7が揃えばAT「ビンゴチャンス」に当選。本機の大きな特徴はATゲーム数を決める7セグ演出だ。大半は33Gだが、「ふぅあ、ふぅあ!!」という音声が発生すれば111Gに昇格。その後、「ふぅあ、ふぅあ!!」が来るたびに222、333…とゲーム数が111Gずつ増える仕組み。ゲーム数が表示されてから「ふぅあ、ふぅあ!!」と言うまでの絶妙の間が独特の高揚感を演出した。

AT1回におけるデジタル表示上の最高ゲーム数は999Gだが、内部的に1,999Gが当選していることも。残り100Gになった後、「099」と表示されれば、4ケタATに当選していることが確定する。

ATそのものにも連チャン性があり、2連目以降は約67%でループ。「ふぅあ、ふぅあ!!」発生による一撃性とAT連チャンにより多くのユーザーを魅了した。

ミリオンゴッド

ミズホ(4号機)
平成14年(2002年)導入

GODが揃えば約5,000枚!!プレミア役の代名詞に!!

爆裂AT機の中でも、最上級の波の荒さを持つ。その源となるのがGOD揃い(PGG)である。これに当選すればAT500ゲームが保証され、約5,000枚の出玉が見込めた。その当選確率は1/8192と、プレミア役にしては「自分でも引けそう」という確率だったため、本機に挑戦するユーザーが絶えなかった。「GOD揃いが1/8192のプレミア役」という点は5号機の後継機にも引き継がれている。

通常のAT「ゴッドゲーム」は1回50Gだが、天国モードやストック放出による連チャン性も強力だった。大量にATがストックされている時に「ストック全放出」を引くと大連チャンが発生。その名の通り”ミリオンクラス”の出玉が見込める出玉性能を有していた。

ただ、通常時のハマリがかなりキツいのも特色。千円で約20Gしか回らず、ATの初当たりも簡単には引けなかった。天井はAT間1500G+順押し15枚小役成立時。そのため、天井に達した場合は3500枚以上ハマる。しかし、このハマリを凌駕する連チャン性が人々を惹きつけてやまなかった。

まとめ

パチスロが一番狂乱していた時代!!

初めて「獣王」を見た時は「革命が起こった」と思いました。BIGでATが終わらないんですもの。設定6だけは純ハズレを引けば、9割はサバチャン獲得というのも凄かったですね。

私が攻略誌編集記者だった頃、「獣王」の設定1と6を打つ企画が通りましてね。設定6は純ハズレを多く引くために、リプレイはずししないで打とうという作戦を立てたんですよ。見事にもくろみが的中。サバチャンとボーナスが絶え間なく当たって19,619枚出ました。雑誌企画とはいえ自己記録なので、一の位までしっかりと覚えています。

「ミリオンゴッド」はもともとテスト導入機でした。どんな機種か同僚がデータ採りに行ったところ、2時間くらいで会社に電話が来て、「5万円なくなりました。どうしましょう」と泣きが入ってきました。その辺りから、メーカーで試打する習慣が生まれたように思います。

ミリゴでも設定1〜6を打つ企画があって、設定6で3万7千枚出て、設定3で28万負けました。上にも下にもこんなに尖っていたのはミリゴくらいだと思います。

2機種だけでこんなにいろいろ話があって、他のAT機にもエピソードがあったのがこの時代。万枚突破なんて日常茶飯事だったということを思い返しても、やはりこの頃は狂っていましたね(笑)

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■プロフィール
元チャンピオン木崎
平成4年(1992年)にパチンコ・パチスロ攻略誌の編集部に入社。入社1ヵ月後に出場した人気番組「TVチャンピオン」の「第1回パチンコ大会」で優勝。「チェリーバー」で、リプレイはずし攻略を最初に発見する。4号機が撤去されるまではパチスロの編集を専門にしていたが、その後はパチンコの編集も。現在はパチンコ・パチスロライターとして活動。

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