パチンコビレッジ(村岡裕之社長)は12月15日、2022年のパチンコ・パチスロ販売台数などのデータを集計した「パチンコ・パチスロ販売実績2022」を発表した。2022年のパチンコ販売台数は103万7,000台で前年比94%の微減、パチスロは72万1,000台で前年比115%に増加した。本データは同社が独自に調査したもので、全ての集計は納品日をベースとしている。また、メーカーは子会社等を含めたグループで集計しており、端数は500台単位で集計している。発表会では2022年のデータのほか、パチンコ・パチスロ「販売台数推移」や「販売台数分布の変化」「2023年販売実績予想」も発表した。
■2022年パチンコ・パチスロ販売台数
2020年まで続いた減少傾向から2021年は回復傾向に転じ、2022年は前年比でパチンコ微減、パチスロ増加という結果になった。パチンコは2年連続で100万台以上に、パチスロは5年ぶりに70万台以上に回復した。
その主な要因として、パチンコは1機種当たり平均台数こそ増えたものの、販売機種数が前年より減少したことが要因の1つと考えられる。パチスロは6.5号機とスマスロ登場による入替えが進んだことが大きかった。パチンコ・パチスロともに導入後の高評価により増産する機種も増えたが、部材不足で思うように販売できず、伸び悩んだことは残念なところ。
■2022年パチンコ機種別トップ10
昨年のパチンコ上位3機種は「海物語」シリーズが独占していたが、今年は5万台販売となった「Pゴジラ対エヴァンゲリオン~G細胞覚醒~」(ビスティ)が1位に。現在も人気機種である「エヴァンゲリオン」と人気怪獣「ゴジラ」とのWタイアップで年末の導入が楽しみな機種でもある。2位は人気タイトル「P真・花の慶次3」(ニューギン)、3位は「Pフィーバーからくりサーカス」(SANKYO)がランクイン。
今年のパチンコの特徴としては、1位が5万台(昨年1位の「沖海5」は8万8,000台)で少し物足りない感じもするが、各メーカー部材不足の影響もあり、増産も含め思うように販売できなかった影響もあると思われる(初期ロット完売⇒人気機種は増産の傾向は来年も続く)。また、そのような状況でもSANKYOグループの安定した生産台数も印象に残った。
■2022年パチスロ機種別トップ10
1位となったのは4万1,000台で大都グループの人気シリーズ「S押忍!番長ZERO」。2019年の「Re:ゼロから始める異世界生活」以来3年ぶりの1位となった。2位は3万2,500台で「マイジャグラーV」。また北電子は4位にも「ハッピージャグラーVⅢ」が入りまだまだジャグラーシリーズの強さを感じる。3位は検定切れのタイミングでの入替需要があった「ハナハナホウオウ~天翔~-30」(パイオニア)で3万台。
今年のパチスロの特徴としては、前半は撤去に伴う入替需要で定番機種が上位となった。後半からは機械性能の上がった6.5号機もしくはスマスロがトップ10入りしている。導入後に苦戦していたパチスロも6.5号機からは人気機種も出始め、11月末から導入の始まったスマスロへの期待感も感じる結果となっている。