【コラム】シゲキ的注目の新台「Pフィーバー真花月2 夜桜バージョン」/青山シゲキ

どもども、ついに遊タイム…っていうか「天井」付きのパチンコ台がホールに登場しましたね。編集担当者からは「今週はあの『シンフォギア』の後継機を」と言われたけれど、ここはシゲキ的な注目機を掲載するコラムで、私は“ハイエナ攻略の元祖”と呼ばれた拾いのプロフェッショナル(詳細は前々回のコラムを参照)。ここは世間的な注目機を無視しても『真花月2』を扱うしかないでしょう。というわけで早速、今週頭からホールに出向いてハイエナしまくり、両手に1万円札を持った写真を掲載して攻略効果をアピール……なんて考えていたのですが、うん、無理。だって近所のホール、全部休業中なんですもの。

最近のコラムなどで毎回のように述べて啓蒙してきたケド、ホールが“3密”というのは無知orパチンコ嫌いな連中の完全なデマ。とはいえ不要不急産業の代表格であるパチンコ店が休業するのは、現在の状況下ではある意味で仕方のない話。まあ探せば現在も都内で営業しているホールがあるけど(これに関しては休業=潰れる店が多いことを知っているから、軽々しいコトは私には何も言えないや)、個人的には1密ですら怖い臆病者。いつも通っていたホールは「換気良好・基本無口・客がいない」という三拍子揃った完全な“0密”空間だったからこそ3月下旬まで行っていたケド、そこも現在は休業中で、おかげで1ヶ月近くにわたってパチンコを打てず仕舞い。

あぁ、せっかくの遊タイム搭載機のデビューだというのに…。とりあえず今回も愚痴だけで文字量がなくなっちゃいそうなので、早々に紹介してまいりましょう。

新規則機や新内規機など、新時代のパチンコ台を最初に発表するのはいつもSANKYOですね。スペックは遊びやすいライトミドル機で、全ての大当たり後に継続率約72%のSTに突入します。

基本スペック
・大当たり確率 1/199.8→1/79.8
・確変突入率 100%(ST100回転)
・ST連チャン率 約71.7%
・払い出し出玉 330or660or1100個

そして何よりの注目ポイントは「通常時に500回転ハマると759回転時短に突入する」という遊タイム=天井機能でしょう。759回転時短の理論上の連チャン率は約97.8%と、よほどに運が悪くなければ次回大当たりが獲得できるもの。ということは…げへへへへ!?

当然ながら「通常時500回転に近い台」を打つほど期待収支は急上昇。もしも通常時に400回転させた台が落ちていたら、あと100回転させれば天井発動だし、100回転以内に自力で当たる可能性も4割近くあるってか!?

まあ実際にはこんな美味しい状況の台はほとんど落ちていませんが、たとえば通常時に200回転している台でも十分に打つ価値アリ!だってどんなにハマっても300回転で天井発動ですからね。大負けや大ハマリが防げるという意味で、安心して打つことができます。

ちなみに天井発動への注意点は2つ。1つ目はあくまでも天井は「通常時500回転」であり、高確率中(=つまりST中)は含まれないという点。1回でも大当たりしている台の場合、ほとんどのデータ表示器では回転数が「600(ST100回転+通常時500回転)」になると天井発動濃厚です。

そして2つ目は朝イチ台を打つ場合。ラムクリア(※電源リセット)後であれば天井はジャスト500回転目ですが、そうでない場合は前日の回転数が翌日に受け継がれます。全台ラムクリアするのか、一切ラムクリアしないのか…ホール毎の特徴を見切るのが勝負の鉄則となります。個人的には「一部の台だけわざとラムクリアをせずに実質的なモ●ニ●グを仕込む」というのが面白い使い方だと思うけど、そんなホールは少数かな?

ちなみに天井まで「残り100回転」になると画面に「100」という数字が出現し、その後は90…80…70と10回転刻みで表示され、残り10回転からは1回転ごとにカウントダウン。数字が出現したら絶対に当たるor天井まで打ち続けるのが吉でしょう。もしもヤメちゃうと私のようなクズ野郎が、涎を垂らしつつハイエナしちゃいまっせ!

演出面は単純明快、かつての『花月シリーズ』を彷彿させるものですね。「予告少」と「予告多」という2つのモードが選択可能ですが、個人的には後者がオススメかな。ただし予告のキモはどちらも鯉昇りで、初当たりの半数前後がこれを伴って発生します。

またリーチではかつて「パチンコ界の3大美女」と称された“まりこ様”(ちなみに残りの2人は『花満開』の“ほのか”と『海物語』の“マリンちゃん”)が活躍。基本的にはダブルライン限定のまりこお祈りリーチで降臨し、これに鯉昇り予告が複合するのが王道の激アツパターンです。さらにノーマルと、シングルライン限定SPである季節風or雷雨を加えた4つがメインリーチで、実に初当たりの9割以上がここから発生します。

ちなみに“ハイエナの伝道師”と呼ばれた私ですが、個人的にはハイエナ攻略はマナーが大事。理想は「回転数表示を見たら狙い目の回転数の空き台がたまたまあった」とか、「近くで天井近くの台を打っている客がたまたまヤメた」といった状況下で、「落ちているカネは私が拾ってあげないと!」という救済の心でゲスっとハイエナ!

拾った際は前に打っていた客とパチンコの神様に感謝し、手をあわせてから打ち始める…というのがシゲキ流ハイエナ道の正式作法。ガツガツせず、あくまでも「さり気なく」というのが大事なポイントです。

それに対して、ハイエナ台が出るのを待って終日ホールを徘徊したりとか、天井近くの客がヤメるのを打たずに近くで待ったりするのは、攻略じゃなくて単なる乞食野郎。

まっ、クズがカスを批評しているだけなんですけど、パチンコへの「愛」がなく、ただ単にカネ儲けの道具としている連中が私は嫌い。これはメーカーやホールに対してもなんですけどね。

まあ多くのパチンコファンの方々は「私のようなゼニゲバ野郎にハイエナされてなるものか」と思って、少しだけ本コラムなどを読んでスペックを知った上で、ぜひ天井付きパチンコを楽しんでもらえたら…なんて思う今日この頃…だけどホール、休業中だしな~。あぁ悲しい。早く平和で濁った世の中が戻ってくることを祈りつつ、また次回です。

■プロフィール
青山シゲキ
1991年、高校卒業後にパチンコにハマり、5年間のパチプロ生活を経て某パチンコ雑誌編集者へ。編集長として数百冊のパチンコ攻略誌を世に出す傍ら、パチンコ番組や漫画の監修、情報屋、新台コンサル、パチ台専門カメラマンなどなど、パチンコ業界の何でも屋として活躍中。現在47歳。

©SANKYO

※掲載数値は編集部の独自調査によります。

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