【行政講話】旧規則機の計画的撤去を高く評価、業界のまとまりと日遊協のイニシアティブに期待、日遊協令和4年度通常総会

最後に「ガバナンス」についてです。

不正排除は、最重要事項の一つです。このため業界では、これまでも、個社単位による取組に加え、業界団体による不正防止のための取組がなされてきました。

その中でも重要な役割を果たしているものの一つが、遊技産業健全化推進機構とPSIOです。

遊技産業健全化推進機構は、平成16年の規則改正後、業界に自浄作用を働かせることにより不正を排除しようという目的の下で、平成18年に立ち上がりました。私自身、平成19年に課長補佐に着任した当時、「業界の立ち上げた団体が業界に不都合なことをできるのか」と思いましたが、おそらく業界を知らない多くの方も、そのような認識を持たれると思います。

しかし、機構では、平成19年の活動開始以降、ぱちんこホールに対する随時無通告の立入りを行うことで、営業者の緊張感を保たせるとともに、実際に各店舗への立入りにおいて不正改造の疑いのある事案を認知した場合には都道府県警察に通報することなどを通じ、業界からの不正排除を図っています。実際に、機構による立入検査を端緒に検挙に至った事例もあります。また、ギャンブル等
依存症対策推進基本計画に基づく取組として、一昨年から営業所における依存防止対策の取組状況の確認も行い、機構による確認を経て、対策状況の改善が促されるといった成果も出ていると聞いています。

このように、機構は、第三者機関としての位置付けを保持しつつ、業界の健全化を図るという所期の目的に沿った活動をしていると評価しています。警察としては、今後も機構と連携し、健全化のための対策を推進していきたいと考えています。引き続き、業界全体での機構の活動への協力・支援をお願いします。

また、PSIOについても、貴協会が事務局となり、長年取り組まれていますが、実際に、PSIOの通報を端緒に検挙に至った事例もあるなど、相応の成果を上げています。このほか貴協会では、セキュリティ対策委員会の事務局としても活動されていますが、引き続き、不正防止対策の観点からも、業界をリードしていかれることを期待しています。

コンプライアンスという観点では、個社レベルでみますと、遊技機の不正改造、賞品の買取事犯などの違法事案がいまだに後を絶ちません。個別の違反類型に関する注意事項等については、割愛しますが、風営法の遵守は、営業者の義務でありますので、貴協会からも指導を引き続きよろしくお願いします。

以上、「環境」「社会」「ガバナンス」という観点からみた課題を述べました。

貴協会は、業界唯一の「横断的組織」であり、また、平成元年に設立されて以来、一貫して「公益性」を意識し行動してきた団体です。ホール、メーカー、販売会社が抱える幅広い課題について、内輪の論理に終始せず、「社会から見られる視点」を持ちながら、あるべき姿を追い求めてきた歴史があります。

本日述べた諸課題は、いずれも目先の利益だけを考えれば、後回しにしたくなるような課題ですが、業界の将来、業界の社会的評価を考えれば、いずれも真剣に取り組むべき課題です。だからこそ、貴協会に期待するところが大きいところであります。

私どもとしても、引き続き、業界の健全化等を図る上で課題となる事項の一つ一つについて、真摯に耳を傾けていく所存です。

皆様におかれましては、今一度、ぱちんこの原点を見つめ直し、新規則機を活用しながら、地域の人がほっと安心して遊べることができるような遊技環境を創り出されることを期待しています。また、そうした中で、貴協会が、その特徴を活かし、これからも、様々な視点からバランスの取れた取組を打ち出し、業界の健全化に一層ご尽力されることを期待しています。

結びに、貴協会のますますの御発展と皆様方の御健勝、御多幸を心より祈念いたしまして、私の話を終わらせていただきます。

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