ダイコク電機 2Qは情報システム事業で利益が期初予想を大幅に上回る

ダイコク電機は11月12日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比40.7%減の110億60百万円、営業損失は2億24百万円(前年同期は13億02百万円の利益)、経常損失は18百万円(同14億21百万円の利益)、純損失は48百万円(同9億12百万円の利益)となった。

情報システム事業の売上高は82億06百万円(前年同期比45.0%減)、セグメント利益は5億40百万円(同76.6%減)。新製品AIホールコンピュータ「X(カイ)」の提案を行い、既存ホールコンピュータ「CⅡ」からのシステムアップによる入替を推進したほか、オンライン形式の展示会&セミナーの開催やモバイル活用、経費削減により、セグメント利益は期初予想を大幅に上回った。

制御システム事業の売上高は28億58百万円(前年同期比23.8%減)、セグメント損失5百万円(前年同期は66百万円の損失)。パチンコホールで新型コロナウイルス感染拡大防止のために休業や時短営業が行われた影響により、各遊技機メーカーの新作タイトルの販売が延期され、市場全体のパチンコ機販売台数が大きく減少。同事業では、表示ユニット、制御ユニット、部品販売ともに前年同期を下回った。

今後、情報システム事業ではAIコンピュータ「X」と商圏分析サービス「Market-SIS」の普及、制御システム事業ではこれまで培ったハード・ソフト技術を活用しパチスロ機の一括受託開発による事業領域拡大に取り組む。

なお、2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症拡大の懸念が続いており、終息時期の見通しが立っていないことから業績に与える影響は不透明な面があるとして、5月に発表した数値を据え置いている。

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