遊技産業研究所の鈴木政博社長が講演/クリーク・アンド・リバー社

日本最大級のクリエイティブ業界専門人材エージェンシーである㈱クリーク・アンド・リバー社(井川幸広代表取締役)は6月15日、都内千代田区の本社ビルにて、「遊技機業界で働くクリエイターのための、規制強化と業界攻略セミナー」を開催。今回は業界内外から40名のクリエイター陣が参加した。

同社は、クリエイター・エージェンシーとして、80,000人を超えるクリエイターと、約1,000社に及ぶパートナー・プロダクションからなるクリエイティブ・ネットワークを駆使し、エージェンシー(派遣紹介)・プロデュース・ライツマネジメントの3つを事業の柱に展開する企業。映像からWeb、ゲーム、広告など、あらゆるジャンルで活躍するクリエイターを輩出しており、キャリア支援はもちろんのこと、遊技機業界でも液晶開発などを手掛けている。

業界セミナーでは、講師として㈱遊技産業研究所の鈴木政博代表取締役と、新機種情報室の鷲足光平氏が登壇。「規則改正による遊技機業界の影響と今後の予測」と題して、鈴木氏が規則改正の流れや改正後の展望、鷲足氏が遊技機メーカーの液晶演出について解説した。

このうち、規則改正について鈴木氏は、前回2004年の規則改正の流れを元に今回のスケジュールを予測。仮に今秋に内示があったと仮定して、新基準機が登場するのは最速で2018年末であると話す。2004年の規則改正で規制強化されたパチスロ機が、施行から新基準機の導入まで1年2ヵ月の空白期間が生まれたことについても「今回の規則改正はおそらくパチンコ・パチスロ共に規制色が強い。規則がどの程度大きく変わるかによって、その空白期間はさらに広がる可能性がある」とし、現状では「駆け込み開発」を急ぐ機種、「新基準にシフト」で開発を見直す機種が混在している状況であるとした。また、「風適法施行規則 第8条」におけるパチンコ・パチスロの解釈の違いや、出玉率規定についても解説。遊技料金の引き下げやパチスロのINが400円になった場合など、考え得る規則改正が与える影響を話した。

最後に「全機種全台撤去によるコスト面や、射幸性ダウンによる売上減、ヘビーユーザー離れなど一時的には冬の時代を迎える事が濃厚。しかし、ここで依存症対策をきちんと推進し、ヘビーユーザーに毎日打ちに来てもらうのではなく適正な射幸性で遊べる遊技になれば将来的にファン増加に繋がるのではと期待している」とまとめた。

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