来店客との関わり方でセミナー/エンビズ総研

㈱エンタテインメントビジネス総合研究所(藤田宏代表取締役)は2月7日、都内千代田区のアキバプラザでセミナー「見つけよう自店の顧客(ゲスト)の遊び方」を開催した。

セミナーは2部構成で行われ、講師は同社・藤田宏代表取締役のほか、メーカー出身者の同社マーケティングプロデューサー・永井優志氏が務めた。

永井氏は「お客様スタイル重視営業のススメ」と題し、講義を通じて「遊技機選定はお客様のスタイルに沿って決める」「目標予算から搾り取る営業の限界を直視せよ」「押しつけではなくお客様のスタイルに合わせた店づくり」などと主張した。

同氏が主張の根拠としたのが、㈱エンビズ総研がまとめた「パチンコ・パチスロプレイヤー調査 2017」の結果だ。同調査では、遊技者の意識や行動特性に合わせて「ソーシャルタイプ」「マスプレイヤータイプ」「自己完結タイプ」「高意識タイプ」「堅実タイプ」「その日暮らしタイプ」「無気力タイプ」と、7つのプレイヤーモデルに分類。その上で、各プレイヤーモデルの遊技動向を分析している。

その一例を紹介すると、遊技者の中で一番多くを占める「マスプレイヤータイプ」(世間の流行を気にして生活している大衆層)は、遊技頻度は増加傾向だが、短時間遊技割合が高く、パチンコでは千円スタートよりも景品交換率を重視する。「自己完結タイプ」(一人で没頭することを好み、競争心の高さも伺えるが社交性は低い)は、遊技予算が高く、パチンコでは高レートでの遊技率が高い、パチンコ/パチスロとも、その日の気分で遊技機種を選択する傾向が強いなど、となっている。

また同氏は調査項目の一つとして「遊技を完全に止める要因」の結果を紹介。総じて「これ以上、当たるまでに投資が掛かるようになったら」という項目に対する回答割合が高かったことから「(遊技者は)遊技機の当たることへのハードルの高さに限界を感じている」と分析した。

他にも同氏は、「千円スタートと景品交換率のバランス」「高設定割合と景品交換率の割合」といった項目での各プレイヤータイプの嗜好を紹介。受講したホール関係者に対し、上記の調査結果を理解した上で、自店来店プレイヤーとの関わり方について再考を促した。

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