図柄デザイン・ストーリーを感じるキャラクター図柄
こんにちは!サイバーおかんです。
これまで小役、BAR、7と、パチスロのさまざまな図柄についてお話ししてきました。今回は「キャラクター図柄」について考えてみたいと思います!
今では、キャラクターが描かれた図柄は珍しいものではありません。版権機なら作品の主人公が7図柄になっていたり、メーカーオリジナルのキャラクターがボーナス図柄になっていたりします。しかし昔のパチスロを見ていくと、人物や動物が描かれていても、それが必ずしも現在でいう「キャラクター」とは限りません。機種のイメージを表現する「モチーフ」として使われているものもあります。
では、単なるモチーフと「キャラクター」の違いはどこにあるのでしょう。色々調べていくと、パチスロ初のキャラクター図柄として、1964年の『オリンピアスター』を挙げている資料がありました。名前の通り、同年に開催された東京オリンピックを意識したモチーフで、聖火や自転車に乗った人、スキーをする人などが図柄としてデザインされています。

オリンピアスターの図柄
ただ、現在の感覚で見ると「キャラクター」というより、ひとつのテーマで統一された「モチーフ図柄」と呼ぶ方が近いように感じます。
先日、沖縄で後継機の『オリンピアマークⅢ』を見る機会がありました!モチーフがはっきりしていることで、図柄だけでなく筐体全体のデザインもひとつの世界観としてまとまっている印象を受けました。大量払出しが確定すると上部パネルの聖火が点灯するなど、現在でいう大当たりランプのような役割にもモチーフが使われています。単に「オリンピックの絵が描いてある」のではなく、遊技の結果とデザインが結びつくことで、そこにストーリーが生まれているように感じました。

オリンピアマークⅢの筐体は現在のパチスロ機を彷彿とさせる
その後、1985年『ペガサス』のユニコーン図柄や、1989年『センチュリー21』のピエロ図柄など、よりキャラクターらしく描かれた図柄も登場します。しかし、これらもまだ機種を象徴する「モチーフ」としての意味合いが強いように思います。
はっきりとした線引きは難しいのですが、おかん的に「これはキャラクターだ!」と感動したのが、1993年の『ニューパルサー』です。

ニューパルサー
ボーナス図柄にはカエル、リプレイ図柄には魔女。最初は何も考えずに打っていたのですが、ある時ふと「この魔女は何なんだろう……?」と思いました。

調べてみると、そこには童話を思わせる世界観があり、カタログにも怪しい魔女の姿。「魔女の誘惑、魔性の快感」というキャッチコピーまで登場します。
それを知った当時、液晶もなく、ただリールが回っているだけだと思っていたパチスロに、突然「物語」が見えてきました。童話ではカエルの姿に変えられた王子が登場します。しかしリールの中にいるのはカエルと魔女。呪いを解く存在は見当たりません。
もしかすると、ボーナスを揃えてカエルの呪いを解くのは、打っている私たちなのかも……。ユーザー自身が物語の主役となる、そんな想像まで膨らませることができるのです!
ひとつのモチーフが決まることで、図柄、パネル、カタログなどへ世界観が広がっていく。そしてプレイヤーは、そこからさらに物語を想像することができる。液晶がなくても、デザインだけでここまで世界を作ることができる。そして、このカエルは後に山佐を代表するキャラクター「ケロット」へとつながっていきます。
単なる「カエルの図柄」が、機種を象徴し、シリーズを象徴し、やがてメーカーを象徴するキャラクターになっていく。キャラクター図柄には、そんなデザインの力もあるのです。
(次回へ続く)
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