【コラム】遊技デザイン考06「7のデザイン」(WEB版)/サイバーおかん


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図柄デザイン・7の造形

こんにちは!サイバーおかんです。

パチスロの図柄と聞いて、皆さんが最初に思い浮かべるものは何でしょうか?

チェリー、BAR、スイカ……いろいろありますが、やはり「7」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
パチスロにとって7は、単なる数字ではありません。長い間「当たり」を象徴してきた、いわばパチスロ機の主役とも言える図柄です。

しかし、さまざまな機種の7を並べてみると、同じ数字とは思えないほど形が違います。それでも私たちは、それを一目で「7」だと認識します。今回は、そんな7図柄のデザインについて考えてみたいと思います。

各メーカーのオーソドックスな「7」

各メーカーのオーソドックスな「7」

リプレイの水色、ベルの黄色、スイカの緑、BARの黒など、小役やBARにはそれぞれ識別しやすい色が使われています。その中で、主役となる7図柄には赤が使われることが多くあります。チェリーも赤や緑ですが、7よりも小さいためサイズでも識別しやすくなっています。

以前、昔の7は比較的縦横のバランスがよかったのに対し、現在はリール径やコマ数、筐体寸法などの制約の中でギリギリまで大きくした結果、横に広く潰れた7が増えたという話をしました。

しかし面白いことに、形が大きく変化しても、7が持つ「特別な図柄」としての役割は失われません。

オーソドックスな飾り気のない7図柄には、各メーカーが長く大切に使ってきた「メーカー標準の7」が使われることも多いです。私の印象では、あえてメーカー標準のオーソドックスな7を使う機種には、奇をてらわずゲーム性そのもので勝負するような、メーカーの自信を感じることがあります。

また、IPコンテンツ(版権もの)の場合は、世界観を強調するようなデザインが多く、セブンの形そのものがほとんど隠れても、キャラクターなどを押し出した豪華なデザインとなります。

7の形がキャラクターや装飾で大きく隠れていても、少しでも特徴的な形が残っていれば、私たちはそれを「7図柄」として認識、判断します。これは長いパチスロの歴史の中で、「7=特別な図柄」という共通認識が遊技者の中に作られてきたからなのかもしれません。以前紹介した、弁当箱の形をした図柄を「スイカ!」と呼ぶのと同じように、長年遊んできた中で自然と身についた、パチスロならではの認識とも言えそうです。

キャラクターで「7」の形はほぼ見えない一例

キャラクターで「7」の形はほぼ見えない一例

また、7図柄がキャラクターのみの場合もあります。こちらは台のメインキャラクターであることが多く、「機種の主役=図柄の主役」→図柄としても強いという図式ができあがっています。

キャラクターのみ

小役との色バランスやモチーフによって、赤・青以外の色である場合もありますね。7の形も、機種の世界観によって、かわいいものなら丸っこく、バトルものなら角張った形にしています。

世界観を表現した「7」の一例

世界観を表現した「7」の一例

沖スロはやはりピンクや赤のイメージが強く、装飾も昔ながらの7を思わせるデザイン、ノーマル機なら装飾はおとなしめでシンプルに……と、さまざまなバリエーションが見られます。

沖スロ系といえば、ピンクや鮮やかな赤。シンプルだが華やかな印象

沖スロ系といえば、ピンクや鮮やかな赤。シンプルだが華やかな印象

昔はチャレンジの幅が広く、今より尖った攻めた図柄が多かったようにも感じますね(笑)。

『レッツ』の通称「て」と呼ばれる「7」(笑)

『レッツ』の通称「て」と呼ばれる「7」(笑)

おかんがメーカーに勤めていた頃、突然副社長に呼ばれて言われたのが「赤にこだわれ」でした(笑)。図柄はもちろん、パネルにも「赤がいい!」と、とにかく赤へのこだわりが強かったのを覚えています。

ひと口に赤と言っても、実はメーカーによって微妙に色味やインクの配合が異なります。以前、リール、パネルの印刷会社さんに伺った際、「メーカーごとに調合が違うので管理が大変」という話を聞いたことがあります。作りすぎて余ると、それぞれ専用の赤インクが大量に残って倉庫はいっぱいになってしまうのだとか……(笑)。最近は昔より色を抑えた版構成にすることが多いですが、主役級の図柄は今でもこだわられています。

丸くても、角張っていても、キャラクターに隠れていても、色が赤でなくても、それでも「7」に見える。

長い歴史の中で受け継がれてきた記号性と、機種ごとの世界観。その両方を成立させながら形を作っていくところに、7図柄をデザインする面白さがあります。

こだわり抜いて作られた7図柄、今日もホールでぜひ注目してみてください!

©UNIVERSAL ENTERTAINMENT
©Sammy
©YAMASA ©YAMASA NEXT
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
©PIONEER
©DAITO GIKEN,INC.
遊技デザイン考07_コピーライト_1 遊技デザイン考07_コピーライト_2

■プロフィール
サイバーおかん
デザイナー/クリエイター。パチスロメーカーのデザイナーとして図柄やパネルデザインに約10年携わり、現在はフリーのデザイナーとして活動する傍ら、「サイバーおかん」としてDJやイベント出演、遊技文化を軸にした表現活動を行っている。
X:https://x.com/1_design


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