【寄稿】スマートパチスロ登場前夜に(WEB版)/POKKA吉田

ところで、業界全体の苦境というのはトレンドとしてまだ残っているが、6.5号機の台頭で目に見えてホールの業績が復調気配となっているのは良い話である。良い話すぎて気が付かないが、同じ業界の職域によってはまだ絶不調の職域がある。それはパチスロ販売業者ということになる。

業界の苦境の原因が6号機の不振だったことは間違いなく、その6号機が復調気配なのだからホール業績もメーカーの業績もこれから復調気配が具体的に明らかになってきた。だが、6.5号機の供給台数がまだまだ需要に応じきれておらず、その結果、簡単に言えば販社に6.5号機の有力新台が割り振られていないわけだ。となると、ホール業績に比例しているわけではない販社の売上にとっては影響はなく、苦しいまま、ということになる。

直販が機能しているメーカーはとても多いというか大多数なのは事実だが、全国すみずみまで直販がケアしているというメーカーはこれまた皆無に近いくらいに少ないのも事実だ。たとえば東京とか大阪、名古屋のような大都市圏には直販の営業所が普通に機能しているものであるが、地方になればなるほど営業所の維持コストだけでもばかにならず販社に委ねられるというのも実態である。今は供給台数が圧倒的に足りないことから販社に6.5号機の恩恵がいかないのが現状であるが、これは徐々に緩和され、少なくとも年内にはある程度販社職域にも恩恵が伝わっていくような状況になってほしいと切に願っている。というのも、業界の大苦境のこの何年ものあいだ、最も苦しかったのはパチスロ販社であるというのが私の見立てだからだ。最も苦しい業界職域に光が差したとき、初めて「業界の苦境からの脱出」が実現という運びになる。だから今、ホールの業績復調気配で「良かった」わけではなくて「本当に良かったという状況になれるように、各職域で努力してほしい」という途上だという認識を我々は共有しておきたい。

いずれにせよ、6.5号機の成功、スマートパチスロの登場前夜ということで、業界全体の雰囲気は業績的にも精神的にも良化していく経過を見せてくれている。もちろんもともと現行規則機に性能規制的な不安がないP機もあるし、スマートパチンコは来年春に登場するわけだ。昨今、極めてありがたいことであるが、PSともに「近いうちにさらに業況が良くなる」という明らかな見込みが控えているという状況は向こうどれくらいだろうか、少なくとも5年間はなかったくらいである。

争奪戦に挑み負けて先行で導入できなくとも、6.5号機の導入をすすめて業績を回復させる手段等がかなりある。もちろん半導体等の部材調達難もあって供給側の事情はいかんともしがたいわけだが、それでも少しずつでもモノは出てくる。それを少しずつでも設置していき、業績を回復させてパチスロ販社職域も含めて業界内職域総じて業況回復、という状況を我々は実現していきたい。というか、そうなってもらわないと困る。

私もみなさんもともに、業界関係者、すべてで良化を感じさらに波及させていく力になっていきたいと思います。

■プロフィール
POKKA吉田
本名/岡崎徹
大阪出身。
業界紙に5年在籍後、上京してスロバラ運営など。
2004年3月フリーへ。
各誌連載、講演、TV出演など。
お問い合わせ等は公式HP「POKKA吉田のピー・ドット・ジェイピー(www.y-pokka.jp)」か本誌編集部まで。

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