【寄稿】スマート遊技機(WEB版)/POKKA吉田

玉は封入され遊技客が触ることはない。現在普及している各台計数機もあって、違和感なく遊技客は遊技できそうではあるが、各台計数機の場合は玉に触れる機会は意外に多い。むしろ各台計数機は店舗スタッフの重労働が軽減されるというメリットに私としては評価が行く。

さらにはメダルは存在そのものがなくなる。メダルがない以上、ホッパーやセレクタ等のメダルに依拠するメカが一切不要となる。パチスロにおいてはメダルを使わないということは歴史上はじめてのことだ。

ぱちんこは玉があるとはいえ、一台の機械単体の中で循環するいわばスタンドアローン型。パチスロはメダルそのものがない。必然的にスマート遊技機を設置することが可能な島条件は簡素化され、既存機の島における補給や洗浄といったオートメーション化してきたモノのほとんどが不要となる。新店出店時におけるスマート遊技機導入コストは、どう考えても軽くなる計算だ。玉もメダルも買わなくていいし、島は電源等の必要最低限さえ確保できていれば、あとは遊技機を固定することのみが求められる役割となる。

フォーラムを境に全国のホール関係者のスマート遊技機についての評価がガラッと変化したというのが私の現場感だ。フォーラム前はスマート遊技機について様子見のホール法人がかなり多かった。が、フォーラムにおいてスマート遊技機の既存機に対する性能アドバンテージが高いことがある程度はっきりしたことで、それまで消極的だったホール法人の多くは様子見から可能なら先行導入へ、と明確に変節している。

良し悪しで言えば、既存機にも6.5号機にも、そしてスマート遊技機にも、性能規制に不安がないとしても必ず発生するものである。良い機械は良いし、性能規制に不安がなくとも動かない機械は全然動かない。それは当たり前のことである。だが、近年、この数年だけを振り返っても、良いと評価された機械は中古相場でえげつない値段をつけることが珍しくなくなっていった。まだVQnetが中古相場のプライスリーダー的存在だったとき、5号機のアイムジャグラーEX登場までは売買物件の入力制限が999,999円だったことを知る人は減っているかと思う。VQnetはアイムジャグラーEXの中古物件の引き合いが強すぎたことを懸念して入力制限を撤廃し、そこから中古価格100万円以上の物件が登場するようになった。今は最高値で400万円を超えることもあったくらいだから、犬夜叉が200万円前後になったとて、まだ最高値ではない。そもそもパチスロでは中古相場のトップランクにジャグ系が君臨している。

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