【寄稿】2022年の話(WEB版)/POKKA吉田

あとは新規則施行から5年目に突入するということで、そろそろこの規則の問題点そのものを直接洗い出して見直すという作業も業界の水面下ではやっていくべき課題として出ているかと思う。そもそも依存対策のための規制強化というか射幸性規制強化だったわけだが、考えるまでもなく射幸性規制強化で依存対策になるというはずもないのだから、規則改正そのものの間違いをそろそろ共有していくべきだろう。もちろん既に施行されている規則は法令には違いないのでそれを守るのは大前提になるが、次の規則改正までひょっとしたら折り返し地点に来ているかもしれない時期にもなってくるため、警察庁内で規則改正の検討・協議が始まる前に業界側が「このような規則内容を」ということを提示できるようになってこそ、政治力も生きてくるというものだろう。

その政治だが、2022年は参議院選挙がある。2019年の参議院選挙のように特定候補者を21世紀会で応援するということになるかならないかはまだわからない部分もあるが、2019年の参議院選挙への向き合い方を業界が決めたのは1月の21世紀会でのことだった。2022年も21世紀会はあるだろうからここで何かしら具体的な話が浮上するかもしれないので、その点は注目しておきたい。もちろん、業界挙げて特定候補者を応援するという流れになれば、2019年と同様に私もその流れを全力で応援するつもりである。

しかしなんといってもコロナ禍で人々のライフスタイルが大きく変わったことの影響がいろんな分野にまだまだ影響している。コロナ禍推移がどうなるか、2022年で最も大切なことはやはりこれだろう。そもそも部材不足もコロナ禍が原因だったと言える。世界的なリモートワーク需要急増+外出規制で自動車需要減退で半導体の多くがリモート関係に供給され、自動車需要回復となってもリモート需要が減らず、そして今に至っているわけだ。また、原油高の影響もあって輸送コストもものすごく高騰しているわけだが、これもコロナ禍と無関係とまでは言えない。

結局のところ、2022年は日本が、世界が、そして我々ぱちんこ業界がコロナ禍とどのように向き合うのか、というのが一番重要になる。3回目のワクチン、飲み薬、いろんな話があってなんとか各国政府もコロナ禍を鎮静化させようとしている。人類を悩ませたこのウィルスも都合3年目である。そろそろ克服していい時期でもあることから、2022年にコロナ禍終了、となるようなシナリオを是非、私は見てみたい。それが業界にとってもおそらく良いことには違いないからだ。

とまれ、2022年もよろしくお願いします。

■プロフィール
POKKA吉田
本名/岡崎徹
大阪出身。
業界紙に5年在籍後、上京してスロバラ運営など。
2004年3月フリーへ。
各誌連載、講演、TV出演など。
お問い合わせ等は公式HP「POKKA吉田のピー・ドット・ジェイピー(www.y-pokka.jp)」か本誌編集部まで。

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