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『遊技日本』

【寄稿】2022年の話(WEB版)/POKKA吉田

投稿日:2022年1月5日 更新日:

2,400枚の話が12月3日から業界巷間で流布されまくっていて話題だが、そういう情報には私よりも専門性のある本紙の鈴木政博さんが書いているかもしれないし書いてないかもしれないが、まだ日電協がアナウンスしているわけではないので私はひとまず触れずにおくとする。

さて、本紙が出ているのはおそらく年末年始かと思う。2021年もいろいろあって業界は相変わらず大変な一年間だった。2022年はどうなるか。少し想定してみたい。

2022年はおそらく「底」から上がっていく回復期に入ると私は予想している。というのも旧規則機の完全撤去は2022年である。実際には県によっては経過措置終了期限が2月以降もあったりする機種もあることから遅くともゴールデンウイーク明けくらいには完全撤去となっているだろう。そこから先は日本全国でこの業界は新規則機だけの市場になっている。

新規則機の市場は2021年までを振り返るとぱちんこが優位でパチスロが苦しい展開という印象がざっくりとはある。特に同年は牙狼、ガンダムユニコーンといった主力機が相次いで登場したことから、久しぶりに全国平均ベースでの台粗利益額について、ぱちんこがパチスロを上回った。傾向としては2020年末から始まっている6号機ジャグラーが好例ではあるが、パチスロの粗利益額を低くしてその分をぱちんこで穴埋めするというような手法を採用する法人が多かったように思う。

ところが2022年はそのようなことをするかどうか、これはまた難しい問題だ。2021年は後半まで釘調整の問題でごたごたしたケースが相次いでおり、釘調整というややこしい問題がないパチスロが法的な地位としてはオペレーション上は優位ということもある。また、すべてが6号機になることが無理だと判断して廃業した店もあるわけだが、完全撤去後にも営業している店は、すべてが6号機になることを受け入れているわけだ。低い粗利益額の理由を「その機種、あるいは店のパチスロ全体の信用をつけるため」というのなら別に構わないのだが、現状で通常営業して飛ばしてしまう不安が理由になっているのであれば、2022年は通常営業で普通に営業できるようになるべき年であることは言うまでもない。このあたりは2022年のパチスロの新機種ラインナップによるので、その点では各メーカーに期待したいところである。

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