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【コラム】遊技機開発におけるメーカーと開発会社とは

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ぱちんこ開発者の独り言77
最近、組合の総会等様々なところでセミナーや講演会などをさせていただく私であるが、その場での自己紹介にて「主に遊技機の開発会社にて社長をやっています」という話をさせていただくと、ご理解いただけないことが多いため、今回のコラムでは開発会社にてお話をさせて頂こうと思う。

遊技機の開発会社とは、主に遊技機メーカーから依頼を受けてメーカーと共に開発を行う会社のことである。私はメーカーと開発会社との関係をご説明するときに、建築士と大工に例えてお話をすることが多い。

遊技機メーカー … 建築士
開発会社 … 大工

建築士(メーカー)は、主に全体図となる設計図を描き、予算やスケジュール管理を行い、大枠の方向性を決定する。一方、大工(開発会社)は、設計士が描いた設計図を元に、実際に建物を建築するのである。

ここで補足させていただくと、遊技機の開発会社の場合、その殆どが遊技機の映像開発に紐づいた会社である。その詳細は以下のように分類される。

企画会社 … 主に企画に特化した会社であり、遊技機のゲーム性や演出フロー、スペックなどを提案する。また、開発における全体仕様書の制作を行うことも多いため、規則についてもある程度は詳しくなければならないため、主にメーカー出身者が多い傾向がある。

映像会社 … 主に液晶の映像を制作する会社であるため、ゲーム会社やアニメ会社の一部門として遊技機開発を行っている会社も少なくない。アニメキャラクターなどの2Dに特化した会社や、ハイクオリティなCGに特化した会社、図柄を煽るエフェクトや保留玉などの遊技機デザインに特化した会社など多岐に亘るため、通常、開発会社といえば映像開発会社を指すことが多い。

制御会社 … 主に制御プログラムに特化した会社であり、仕様書に則り遊技機のプログラムを作り上げていく会社である。あまり表に出てくることは少ないが、プログラムという一番重要な部分を担当するため、遊技機開発における実績がなければ成り立たない。

サウンドやランプ制作に特化した会社もあるが、基本的には上記3つに分類される。また、中堅以上の開発会社になると、ベースの開発スタイルは何れかではあるものの企画、映像、制御の全ての部署が存在し、全てに特化したスタッフを揃えている会社も少なくない。

遊技機メーカーの機種開発担当者は、プロジェクトにおける大枠の方向性であるコンセプトやスペックなどのゲーム性の根幹となる部分を示し、それに合わせる形で開発会社は実際の仕様や映像制作等の実務を行っていくことが多い。当然、メーカー側が細かな仕様やデザイン、映像等を制作することもあれば、メーカー側が開発会社に全てを委任し、ほぼ全ての業務を丸投げすることも少ないが、昨今の遊技機開発において開発会社を使わずに全て自社内で完結するプロジェクトは、非液晶機等のシンプルな台を除けば殆ど存在しない。

以上のようにメーカーはプロジェクトの必要性やメーカーの体制に応じて、開発会社に開発を発注し、一緒に遊技機を作り上げていくのである。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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