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【コラム】継続率65%規制について(後編)/ぱちんこ開発者の独り言

投稿日:2017年10月30日 更新日:

コラム:ぱちんこ開発者の独り言⑤

●継続率65%規制について(後編)
今回のコラムでは、具体的に継続率について計算してみたいと思う。

◆CRぱちんこ魔法少女まどか☆マギカ

 

大当り確率 約1/319.7 右打ち中:約1/7.2
電チュー入賞時時短回数 100回10%、6回90%
特図2保留数 4個

以上を前提条件とする。

右打ち時は大当りする確率が約1/7.2。パンクなどの不測の事態を考慮せず、全て大当りに繋がると仮定すると、大当りする可能性は「1/7.2 = 約13.89%」だ。逆の言い方をすれば、大当りしない可能性は「6.2/7.2 = 約86.11%」となる。

「CRぱちんこ魔法少女まどか☆マギカ」の場合、右打ちに突入すれば、最低時短回数6回が約束される。全ての回転において大当りする確率が約1/7.2の場合、6回転で引き戻せない確率は「6.2/7.2×6.2/7.2×6.2/7.2×6.2/7.2×6.2/7.2×6.2/7.2」(6.2/7.2の6乗)であり、6回転で引き戻せない確率は約40.8%であるのだが、逆の言い方をすれば、6回転の内、一度でも大当りする確率は、「100% – 40.8%=約59.2%」となる。

また、
<低確率時短あり状態>(電サポあり状態)
(アルティメットRUSH)時短100回の引き戻し率 : 約100%
(マギカRUSH)時短6回の引き戻し率 : 約59.2%

それぞれの発生割合は、アルティメットRUSH が10%、マギカRUSH が90%なので、全体の平均した引き戻し率は、「10%×約100%+90%×約59.2%」と計算できる。すなわち、電サポ中の引き戻し率は63.3%だ。

この後に、保留が最大4回転貯めることが可能であるため、保留が4個貯まっていると仮定すると、上記のように計算すると、引き戻し率は45.0%と算出できる。

〇低確時短あり状態:引き戻し率 約63.3%
〇低確時短なし状態:引き戻し率 約45.0%

前回のコラムで言及した通り、それぞれの状態で引き戻し率は65%以内に収まっているため、問題ない。しかしながら、ユーザーの体感率でいえば、時短あり状態(アルティメットRUSH or マギカRUSH)から、残保留での時短無し状態は一連でつながっているため、この一連で引き戻さない(であろう)確率は「(100% – 63.3%)×(100% – 45.0%)= 約20.2%といえるので、体感上の引き戻し確率は「約79.8%」になるということだ。

◆CR牙狼7 GOLD STORM翔
大当り確率:約1/319.7 高確率:約1/127.5
ST回数:187回 (電サポ入賞時 ST突入確率82%)
時短回数:100回 (電サポ入賞時 時短突入確率18%)

以上を前提条件とする。

基本的な引き戻し率の計算方法概念は、まどか☆マギカと同様のため割愛する。それぞれの引き戻し率は下記の通り。

〇ST(高確時短あり状態):引き戻し率 約77.1%
〇時短(低確時短あり状態):引き戻し率 約26.9%

この数字だけ見ると、STは引き戻し率がオーバーしているように見えるが、それぞれ大当り後に突入する確率が違う。STは全体大当りの82%しか突入しないため、82%突入 ⇒ 約77.1%継続 ⇒すなわち、約63.2%(82%×約77.1%)しか確変が継続しないという計算になるため、問題ない。

全体として体感継続率は、「82%×約77.1%+18%×約26.9%」=68.0%になる。

このように、それぞれの状態に応じて引き戻し率や状態の滞在率を計算し、それぞれの状態にて継続率が65%以内に収まるように各社で計算しながらスペックを構築する。これらの数字以外にも、MNRSの計算やスペックの出率などを計算しなければならず、どこかの数字が少しでも変われば、全ての数字が変わることになるので、開発者は常に計算式とにらめっこをしているのである。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、開発だけではなくホール向け勉強会や講演会など多数開催。

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