全日遊連は6月24日、都内千代田区のホテルニューオータニにて第33回通常総会を開催した。総会は47会員中、40会員が出席し成立。議事では事業報告など全7議案を満場一致で可決し、役員改選では阿部恭久理事長を再任した。
冒頭の挨拶で登壇した阿部理事長は、「かつて日本を代表する娯楽であったパチンコが再び日本の代表的な娯楽として認知され、もう一度遊技人口の拡大を目指すには、私達ホール営業者が率先して『お客様あっての大衆娯楽である』という認識のもと、原点に立ち返りパチンコ・パチスロの魅力を伝えていかなければならない」と語ったほか、ホール4団体が制定した「広告宣伝ガイドライン」と「パチンコ・パチスロ店営業における賞品の提供方法に関するガイドライン」を活用し、休眠ファンの呼び戻しや新規ファンの増加につなげて欲しいと呼びかけた。
また、依存対策や2024年問題、新紙幣への改刷対応といった課題に対し、「これらを乗り越えるために求められることは、『業界全体のまとまり』、その第一歩として全日遊連という組織のまとまりである」と強調。「これまでも、各方面への働きかけの結果、経過措置の延長やセーフティーネット、政府系融資や保証等、私たちの業界は成果をあげることができ、今年も賞品提供の幅を広げることができた。これらの成果の基盤にあるのは、業界がまとまって活動していること、我々ホール営業者がしっかりと組合活動をしてきたことにある」として組合運営への理解と協力を求めた。
当日は議事に先立ち表彰式を行い、退任理事や事業振興への貢献が高かった傘下組合に感謝状を授与した。