アミュゼクスアライアンスが毎月開催するマシーンと戦略セミナーが、3月17日に都内港区にある三田NNホールで開かれた。
当日は田守順代表による業界最新情報、㈱矢野経済研究所コンシューマー・マーケティングユニット主任研究員・高橋羊氏による新店情報、さらに㈲ピーエスプランニング代表取締役・渥美公一氏(経営コンサルティング)による新機種情報などの説明がなされた。
冒頭、田守代表は、新型コロナウイルス感染症とパチンコ店について、一部の専門家がパチンコ店もクラスター(集団)発生の可能性が高いと指摘する中、実際のところは全く違う見解であることを説明。理由としてパチンコ店では主に1時間に6回~7回は換気がされている事(元々、喫煙者で満席になっても対応ができるだけの換気が求められている)、他のサービス業と比較して、パチンコ店の空間面積における人口密度が低い事、人ではなく機械と対面して遊技をするため、人との近距離での会話が少なく、分煙ボード等があればより対面することが少ないことを挙げた。
新店情報では、2020年2月にオープンした1店舗の動向や立地状況を紹介したほか、近年ではパチンコ法人の参入も多いフィットネス施設市場の現状を説明。特にパチンコ法人は、元々持っている施設の一部をフィットネス施設とする動きが目立っているとの事。また業態別に総合型・小規模型・24時間型・ヨガ型・その他と分けた中で、総合型は衰退期、小規模型が成熟期、24時間型とヨガ型は成長期といえる現状を説明した上で、高橋氏は「パチンコ市場に置き換えるなら、総合型は4円パチンコで、小規模型から低貸パチンコが登場したという構図に似ている。これまで総合型で会費もそれなりに必要という状況から、手軽な業態が出てくることで人が流れ、店舗数の拡大が進んでいる」と状況を説明した。
新機種情報では、2月に導入された話題機種メ―シー製「SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2」の導入を境に、全国データが示す稼働状況を分析。20円スロットの稼働状況は上昇傾向が見られる中で、パチンコは減少傾向が顕著に見られる結果となった。さらに機種単位で見ると、旧基準機よりも今年登場した新基準機に減少傾向が見られることを指摘した。