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【コラム】死亡店舗復興計画/CRAナカムラのぱちんこ閑話休題①

投稿日:2016年8月11日 更新日:

ハイ皆様ごきげんよう!なにわの陽気な無職、CRAナカムラです!ボンジョルノ!このコラムではワタクシ、CRAナカムラが過去にホールで働いていた時の思い出話を中心に語らせてもらいます。

さて、今回の話の店舗では3年以上休み無しという過酷な勤務でしたが、まぁ色々自由にやらせてもらう中でブログを始めたり、今の礎となるモノを築き上げた思い出が詰まったお店です。

そのお店が先日とうとう力尽きて閉店したと聞いて感慨にふける今日この頃で、その当時の「おもひで」を書かせてもらいましょうそうしましょう。

■リーサルウェポン
それは、スロットが4号機から5号機に移り変わり、まだまだ混乱期が続いていた時期。関西のホール店長から中部地方のチェーン店に転職し、まずは店舗2番手として日々修行していた若き日のナカムラがいました。

ボクが転職した当時、その企業は4店舗を展開していたのだが、あれよあれよと言う間に2店舗が閉店。残った2店舗のうち、1店舗はまぁまぁ黒字店舗なのだが…もう1店舗は完全に虫の息でいつご臨終してもおかしくない状況だった。

会社の首脳陣が会議した結果、まともでマジメな営業してても埒が明かないならば、かなり個性的で「大繁盛」or「爆死」の2つの選択肢しかないのが目に見えているリーサルウェポン(=ナカムラ)に虫の息の方の店舗を任せようという、正気の沙汰とは思えないギャンブリッシュな選択が認可され、ナカムラにとって人生2店舗目の店長職就任となったのだった。

■瞳孔が開いておられます
というわけで店長に就任したのは良いが、いざ内部の数字を見ると…開店から昼過ぎまで入客ゼロが当たり前とか、1週間通してのピーク客数が1ケタとか、もうね「虫の息どころか、完全に息してないじゃん!瞳孔開いてるじゃんww」って状態なのはまぁ想定内だったのだが、その中でも極めつけは「予算ゼロ」ということ。

これね、「新台予算ゼロ」というだけでも鼻血出そうになるのに、全てにおいて予算ゼロなワケ。ホールの蛍光灯が切れても予算外!装飾関係等までもが予算外!なので、どうしようかと考えに考え抜いた結果…近所のライバルホールで貯玉カードを作って、それをフル活用して「予算」を作るというアイデアを捻り出し、尚且つ実行するのは恐らく日本でただ一人だったと自負するトコロである。

で、ライバル店での予算作りは見事に功を奏すことになる。すると、経費請求があまりにも少ないのを不審に思った本社がナカムラを召喚。事情説明を求められナカムラが「近所のライバルホールが払ってくれてます」と言った時の経理係の「コイツ頭おかしいのか?」って言わんばかりの顔は一生忘れないだろう。あーおかしいさ!おかしくなけりゃやってられんわっ!

ちなみに当時の給料は店長職でありながら手取り20万を余裕で切っていたが、店の予算と共にライバル店からの副収入が給料の2倍以上あったので、なんとか生き残れたのは言うまでもない。

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