12月22日、遊技産業未来研究所主催の未来研究会セミナーが開催された。第66回目となる今回は、PRCの中田藤生代表取締役(チャーリー・ロドリゲス・湯谷氏)、ユニークワークスの上田健介取締役営業本部長、遊技産業未来研究所の中野忠文代表取締役社長ら3名が講演した。
「~もう、コロナ前には戻れないぱちんこ業界~『2022年は淘汰の時代!生き残りをかけてのサバイバル戦略の考察!‐価値提供のないホールは市場から退場させられる?‐』」をテーマに講演した中田代表取締役は、新規則機の設置比率の状況や営業成績の推移について触れた他、今後業界は家電量販店のように寡占化していくことを予測。「大型店はさらなる拡大戦略、中小ホールはより小さい商圏による、高齢者をターゲットとした低貸モデルの店舗がトレンドになると予想される。戦略面での二極化が進み、新たな競争ステージへと突入する中、戦略をもたない中途半端な店舗から淘汰が進むだろう」と述べた。最後には「業界はもう元には戻れず、自らが変わる必要がある」と強調し、「新たな時代の新たな提供価値が必要である事、その為には理念に基づく覚悟と、他店に負けないモチベーションが重要だ」とまとめた。
上田取締役営業本部長は、主に20円スロットについて言及し、2022年上半期は過去20年で最も売上、粗利が下がる時期になると予測。その上で「2022年上半期の勝負は販促、店舗ブランド創造の半年間」だと述べ、予算の優先順位や稼働・粗利・集客とそれぞれに対して重要な機種タイプやコンセプトを明確することによって半年間でブランドを作る必要があるとし、いくつかのブランド販促事例を紹介した。
中野代表取締役はCR機最終年となる2021年を検証し、主に主力機種の運用について言及。「主力機種を『活かす』ために『生かす』運用を諦めてはならず、主力機種の粗利計画は半年から年単位で長期で計画するべき」だとした他、2022年は年明けから主力機種になり得る機種が登場するとして、いくつかの具体的な機種にも触れながら「これらの機種を活かし続けられるか、店舗全体をあげて活かすための施策を進められるか、年明け直後から手腕が試される年になる」とまとめた。