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パチスロ参加人口約716万人、前年比約94万人の減少/日遊協「パチスロプレイヤー調査2020」

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日遊協「パチスロプレイヤー調査2020」

日遊協はこのほど「パチスロプレイヤー調査2020」を発表した。

同調査は、5号機から6号機への移行が進む中で、パチスロの「参加人口」「参加率」「頻度」「満足度」の経年変化を確認し、遊技者の動向や考え方を把握するとともに、6号機の遊技状況や遊技者評価、及び遊技者が求める今後の6号機探索などを目的に行われ、今回はさらに今年の事象として、新型コロナウイルスやパチンコ店の禁煙・分煙化などにおける影響度合いも調査した。

調査は、全国の18歳~79歳の男女を対象にインターネットリサーチにより、2021年1月8日~12日に事前調査、同年1月13日~17日に本調査を実施。有効回答数は事前調査が10,000サンプル、本調査で現行プレイヤー層1,536サンプル、休止者層465サンプルだった。

調査結果によると、パチスロ参加人口(パチスロを年1回以上プレイしたことがある人)は 2020年で約716万人(前年比約94万人減)。頻度別では「週1回」から「2~3ヵ月に1回」が約89万人減少、離脱予備層となる「直近半年はなし」は2年連続で130万人以上となった。以前よりも遊ぶ回数が減った理由として、「新型コロナの感染が気になる」が4割以上で最も高く、それに付随した環境要因では「外出回数の減少」「イメージ悪化」が2割程度だった。2020年4月からの「禁煙・分煙化」も2割程度が減った理由と回答している。

その一方で「勝ちにくい」「おもしろい機種がない」といった遊技機に関する要因が上位となっていることからも2020年は、新型コロナ感染拡大の影響、パチンコ店の禁煙・分煙化、新規則機への移行、旧基準機の撤去が主な減少要因と推察されるとしている。

パチスロをやめた理由では、「勝ちにくい」が休止者全体で7割以上、時期別で見ると「1~2年前」が約8割で最も高い。前年よりも「使えるお金や時間が減った」といった生活要因は低下する一方で、「勝ちにくい」「お金がかかる」「時間がかかる」「おもしろい機種がない」といった遊技機要因は上昇。また、直近の休止者ほど遊技機に関する要因が高い傾向にあるとした。

6号機AT機の遊技経験は前回よりも4ポイント上昇、継続意向率も高水準を維持した一方で、6号機の非継続遊技意向の理由では、「勝ちにくい」が最多で40.4%。「通常中が面白くない」「一撃に期待できない」「お金がかかりそう」「連チャンに期待できない」「有利区間が好きではない」が3割前後となり、こうした理由が「勝ちにくい」に繋がったと推測されるとした。

一撃出玉と有利区間の上限に「納得できない」理由では、「一撃の上限枚数に制限がある」「上限枚数に達すると、上乗せG消化ができない」「大量獲得のイメージがわかない」「上限ゲーム数に達すると、十分に獲得できず終了する」が8割以上にも上り、上限枚数2,400枚の制限に対する不満が高かった。

総括では「6号機への理解が深まるにつれて遊技経験や継続意向の割合が高くなったが、20円AT/ARTを中心に遊ぶ層ほど6号機特有のゲーム性に対して遊びたくないと回答する割合が高く、一撃の出玉や有利区間の上限などに対する勝ちにくさが不満要素となっている。参加人口を回復するためには、現状の6号機の不満要素となっている出玉性能やゲーム性の仕組みを改善することや、衛生面で期待されるメダルレスパチスロなどで安心して遊技できる環境を提供することが必要」と今後の対策を述べている。

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