2020年業界規模は前年比25%減、ダイコク電機がオンラインセミナーを開催

DK-SIS Webセミナー

ダイコク電機は3月15日、DK-SIS Webセミナー「New Normal+ 軌跡が照らす明日への扉」を開催。SIS統括部の4名が講師を務め、凱旋・沖ドキ撤去後の分析情報やデータ管理の必要性などを提案した。同セミナーは19日まで開催される。

初日の昼の部で登壇した片瀬宏之氏は、2020年業界規模について売上14.6兆円、粗利2.3兆円と全体で前年比25%減と推計値を公表。「コロナ禍により業績は大きく下落し、2021年も旧規則機撤去の影響により、このまま何も手を打たなければ業績は下落し続けることが想定できる」とした。

同氏は他にも、4円パチンコと20円パチスロの月間業績推移から、4円パチンコ新規則機と20円パチスロ6号機の売上・粗利格差が大きく、その差も広がりをみせていることを強調。さらに「好調な4円パチンコだが、玉粗利と時間粗利が昨年1月比でみると非常に高い。凱旋と沖ドキを撤去したことで粗利補填を人気パチンコ機種に求めることは非常に危険」と警鐘を鳴らした。

また、4円と20円の併設店ランク別データから、2020年6月の業績と今年2月の業績を比較。6月との比較ではパチンコの粗利比率が100%を大きく上回り、ランクが高い店舗ほどパチンコを甘く活用している点など特徴を解説し、効率的にパチンコで業績を上げるポイントを指南した。

凱旋・沖ドキ撤去後の業績については、導入台数が多かった店舗ほど影響は大きく、「今は全てのホールにチャンスが到来している。1番店以外は波に乗っているパチンコに力を入れることで逆転も考えられる」と述べ、この大変革のなかで「パチスロ減台」と「多台数機種・沖ドキ2の活用」を提案。それぞれメリットを語った上で「パチスロ営業に投資しても現状では利益を生み出すことが難しい。パチスロ管理からパチンコ管理へいかに早くシフトさせるかで21年の業績に差がつくだろう」とまとめた。

後半に登壇した服部祐治氏は、パチンコ管理者が見逃してはいけない業績向上のためのチェックポイントを同社の「Xai-TACT」から分析。1BOX・列で設置できる「メイン機種」で確認すべき重要項目は「種別集計」にあり、計画していた入賞S(計画入賞S)と実績入賞S(入賞S)にズレがないかを確認する必要性に加え、個別台も同時に確認することで入賞Sのバラつきで起こるアウト低下も防ぐことができるとした。

また、同社の「PPM帳票」における、SP玉粗利の平均からマイナス10銭までの機種カテゴリ「準・花形」の設置比率25%実現店舗の業績データを紹介。8月から12月で平均が下落する中で、25%実現店舗はアウト・粗利がともに増加に転じ、9月以降に月回数で3回以上実施した店舗は12月の台粗利が3,400円に達したことを踏まえ、「25%を実現できていない店舗は約8割。25%に達していなければアウト支持率や貢献期待度が高い機種で『準・花形』を作る努力が必要で、増やすためにはアウトが平均より低く甘く活用しているカテゴリ『問題児』の見直しが先決」と伝えた。

DK-SIS Webセミナー_片瀬宏之氏

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