エンタテインメントビジネス総合研究所(以下、EBI)は3月9日、オンラインによるEBI研修「新人管理者のための風適法基礎研修」を開催。荒川陽平主任研究員が講師を務め、風俗営業の管理者制度を中心に講演した。
研修では風適法の目的や法体系など基礎知識のほか、管理者の人的資格や従業者名簿の対象、家族申告プログラムの概要をQ&A方式で出題。また、風適法で定められた管理者の業務内容を確認し、従業者に対する指導や構造設備・遊技機の点検を行うことは当然ながら、実施記録の必要性を強調。「記録していれば証拠として残り、これらの証拠があった場合に処分が軽減されたケースもある」と解説した。
その他、他業種よりも厳しい基準が設けられた店内構造の注意点、依存症対策にも触れ、風適法で定められた設備の技術上の基準における「客室」については、地域差や許可を取得した時代差もあるため、自店が許可を取った際の図面で客室面積を確認することも重要だと話した。
最後に荒川氏は「風適法は幅広い知識が必要となる。今後もEBI研修で遊技機や広告宣伝、賞品についてなど風適法に関連した幅広い内容を提供していければ」と語った。