時流預言セミナーを開催、コロナ禍で求められる企業の在り方を提言/グローバルアミューズメント

ホール関係者を対象に今後の市場動向や客層変化等を予言する「パチンコ業界 時流預言セミナー」(グローバルアミューズメント㈱主催)が11月19日にオンラインで行われ、約120名が参加した。

第一講座の㈱風土 代表取締役会長の小山政彦氏による「2021年の時流を大予測」では、2021年の政治や景気、また中国やアメリカなど周辺国の動向を予測、さらに中小企業におけるマーケティングのヒントとなる今後の動きや留意点を解説した。

小山氏は世界情勢に鑑み、「もし中国がアメリカに替わり今後覇権を握ることがあれば、2026年には金の値段は最低でも10倍、1.5万ドル近くになる可能性がある」と予測するなど、興味深い内容を解説。また、加速するIT化の変革期に中小企業が留意しておくべきこととして、社員と1対1で話をして自社のブランディングをしながら社内的価値観を持たせることや、リモートや在宅勤務が増える中、20代30代の若い社員には自分で選べる自由な仕事環境を提供することなど実例を挙げながら説明した。

第二講座では、グローバルアミューズメント㈱代表取締役の青山真将樹氏による「2021年パチンコ業界動向大予言」が行われ、ホール、メーカーそれぞれの現状分析と今後の動向、遊技機評価、組織や人材の在り方などを解説した。

2020年の機械販売台数はパチンコが約88.7万台(前年比77.3%)、パチスロが約41.3万台(同71.5%)で合計約130万台とした中で、青山氏は「ホール、メーカー、周辺機器企業の全てが現状企業数共存不可能な市場規模となっている」とし、「メーカーには回復のシナリオを描いている企業もいるが、ホールの経営状態や現状想定している機械予算を考慮すると、2021年度の機械販売台数は良くて2019年(約170万台)と同等レベル」と予測した。さらに、このような厳しい環境下で今後繁栄する企業の要件として、●ホールはいかにメーカーの呪縛・コントロールに動かされないか、●メーカーはいかにホールとの共存視点を持ち、経営・開発・営業に着手できるか、●周辺機器企業は上記のホールやメーカーをどれだけ顧客にできるか、を挙げた。

このほか、組織の在り方ではコロナの影響で本格的なローコスト経営へとシフトする企業も多く、肥大化した組織をフラットにする改善策を提案。また、今後評価され活躍する人材について、●個人評価より全体評価で犠牲心を育む、●機械好きではなく店やお客様好き、●老害ではなく75歳まで現役、といった考えをそれぞれ説明した。

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