徳島市内で「ゲットプラザ」などパチンコ店3店を経営する「愛染観光株式会社」(徳島県板野郡藍住町)が自己破産申請の準備に入ったと、帝国データバンクや東京商工リサーチが5月13日、公表した。新型コロナウイルス感染拡大による集客低迷などで経営破綻した。負債額は推定6~7億円。コロナウイルス関連の倒産は徳島県内では初。
愛染観光は1983年設立。藍住町、石井町、徳島市に3店舗を展開していたが、今年に入り新型コロナウイルスの影響で収入が急激に落ち込み、先行きが見通せなくなったため事業継続を断念した。
パチンコ店の新型コロナウイルス関連での破産は3例目。4月15日、東京都内でパチンコ店「アカダマ」3店舗を運営する株式会社赤玉が、東京地裁へ自己破産を申請し、破産手続き開始の決定を受けたと複数の信用調査機関が伝えた。負債総額は約37億円。次に4月30日、群馬県内でパチンコ店「有楽DELZACC」「有楽JARAZACC」「有楽TAMAZACC」を経営していた有限会社有楽商事が、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約31億4,800万円と伝えられた。
パチンコ関連では、愛知県でも自己破産申請の準備中の法人があるとみられており、他にも店舗単位での廃業事例は、既に20店を超えている。