パチンコホール初のコロナ関連倒産破産、都内で3店舗運営の㈱赤玉

東京都内でパチンコホール3店舗を運営する㈱赤玉(資本金8000万円、本社:愛知県名古屋市、玉井俊治代表)が4月15日、東京地裁へ自己破産を申請し、破産手続き開始の決定を受けたことを複数の信用調査機関が伝えた。負債総額は約37億円。パチンコホールでの新型コロナウイルス関連倒産は初となる。

同社は1959年に設立、都内にて「アカダマウエスト」(東京都杉並区)、「アカダマキャニオン」(東京都足立区)、「アカダマサザンクロス」(東京都荒川区)を運営していた。過去には愛知県内にてパチンコホールやカラオケ店を運営し、2004年4月期には年収入高約211億5700万円を計上していた。

その後は、パチンコ業界全体の低迷が続き、会社分割や合併、別会社へ営業譲渡、不動産の売却などのリストラに取り組んでいたが、業績の改善は進まず、2019年8月期の売上高は約55億円にダウン。多額の債務超過状態が続き、設備投資資金をはじめとした借入金が資金繰りを圧迫していたという。こうしたなか、新型コロナウイルスの影響で来店客が大幅に減少、今回の措置となった。

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