アミュゼクスアライアンスが毎月開催するマシーンと戦略セミナーが、12月17日に都内港区にある三田NNホールで開かれた。
今回は「サービス・マーケティングの進化」として、経験価値マーケティング、サービス・ドミナント・ロジック、日本的経営に向いている北欧型サービスロジックとそれぞれの業界対応例を学んだ。
また、当日は田守順代表による業界最新情報、㈱矢野経済研究所コンシューマー・マーケティングユニット主任研究員・高橋羊氏による新店情報、さらに㈲ピーエスプランニング代表取締役・渥美公一氏(経営コンサルティング)による新機種情報も併せて行われた。
冒頭、田守代表は、先般、パチンコ店情報サイトの「P-WORLD」ほかが行ったファン向けアンケート調査結果をもとに来店動機や受動喫煙に対するファンの心理を分析した。特に重要視されている受動喫煙対策では、「今まではタバコを吸わない人への配慮だったが、今後、喫煙率が高いパチンコ店では吸う人への配慮が求められる」とし、「十分な設備対応をしているかがその店で遊ぶお客様の判断材料となり、同時に一般社会にも注目されることとなる」とした。
新店情報では、2019年11月にオープンした1店舗の動向や立地状況を紹介したほか、矢野経済研究所がまとめたパチンコホール経営企業の倒産件数を報告した。それによると、2018年度の倒産件数は30件で、2019年度は11月時点で14件だった。高橋氏は「パチスロ機が5号機へ完全移行した2007年度の140件をピークに倒産件数は低水準で推移しており、ここ3年連続で増加したとはいえ依然として倒産件数の水準は低い」と説明、また「ホール数は12月時点で約9100店舗ほど。閉店した店舗はそれほど多くない」とした。
新機種情報では、12月以降の新機種予測と注目機種の稼働状況などを分析、また話題店舗の視察レポートを報告した。さらに、2019年のパチンコ・パチスロ販売状況をまとめ、月毎の発売状況やメーカー別、機種別の販売台数を解説した。その中で、パチンコの新台販売台数は対前年比20万台ほど減少の見込みで、最終的には約113万台強と予測。一方、パチスロの年間新台販売台数は約55万台弱で対前年比約13万台の増加だが、依然として販売台数の低調推移は続いているとまとめた。