遊技機性能調査で「改善の兆し」――遊技産業健全化推進機構

 遊技産業健全化推進機構(五木田彬代表理事。以下、機構)は8月3日、6月1日に開始した「遊技機性能調査」の6月と7月の調査結果を公表した。機構は当初、9月に調査結果の公表を予定していたが、情報公開を早めることで、さらなる改善を促すことが狙い。

調査結果によると6月には、全国7地区23店舗の32台を対象に、打ち出し球数2,650個~3,701個(平均3,032個)の調査を実施。その内、一般入賞口へ入賞が確認された台数は9台(28.1%)で、入賞が確認された台における一般入賞口への入賞球数は1個~7個。入賞球数の内訳は、1~3個が4台、4~6個が4台、7~9個が1台、10個以上は無かった。7月には、全国25地区76店舗の124台を対象に、打ち出し球数2, 069個~3,220個(平均2,929個)の調査を実施。その内、一般入賞口へ入賞が確認された台数は53台(42.7%)で、入賞が確認された台における一般入賞口への入賞球数は1個~10個。入賞球数の内訳は、1~3個が37台、4~6個が11台、7~9個が4台、10個以上が1台となった。

機構は、保通協試験時の状態からは『ほど遠い』状態の遊技機が市場に設置されていると指摘しながらも、「6月と7月では一般入賞口に入賞した遊技機の台数の割合 が増加しており、さらに一般入賞口の入賞球数も3,000個の打ち出しに対して二桁に達した遊技機も確認された」として、「改善の兆しが少しみられる状況になった」と判断した。

また調査方法に関して、1台のぱちんこ機において大当たり等を挟まず、2,000個以上の打ち出しが確認できた調査のみを有効としたとしている。

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