一般社団法人遊技機リサイクル協会(小田精一代表理事)は5月21日、都内文京区の東京ドームホテルにて第12回定時社員総会を開催した。
挨拶に立った小田代表理事は冒頭、「今年度は指定業者の鋭意努力により若干だが排出台が増えた。昨年4月に奈良県遊協が加盟したことで参加組合は1都26県3方面30組合になったが、今後も未加盟の県遊協、メーカーに働きかけていく所存。闇スロの摘発が後を絶たない今、まだまだ地下の違法営業も存在しているだろう。機歴管理はもちろん、(遊技機が)生まれてから亡くなるまでの適正処理を他団体とも協力しながら徹底していきたい。それは我々業界の使命でもある」と抱負を語った。
議事は、平成29年度事業・決算報告、平成30年度事業計画・収支予算など、上程された議案は全て原案通りに可決承認。事業報告によると、平成29年度の同協会システムによる遊技機の回収実績は、パチンコ21万7,272台(前年比41.06%増/63,240台増)、パチスロは7万1,418台(前年比28.12%増/15,673台増)となった。指定リサイクル業者の状況については、廃棄遊技機総台数の減少に加えて、解体後に出る部材の価値が下落していることからも収益確保が難しく、障がい者雇用支援が一部の地域によっては継続できない状況にあるなど取り組む課題は山積しているとした。