㈱平和(嶺井勝也代表取締役)は12月14日、北海道広島市に対し、統合型リゾート(IR)開発の提案を12月13日に行ったとを発表した。
同社グループでは、昨年12月にIR推進法が施行されたことを受け、IR事業進出への検討を重ねてきた。その結果、四季を通じて国内外の観光客を魅了し、多様な文化や豊かな自然を誇る北海道で、同社の子会社であるPGMホールディングス㈱が保有する「札幌北広島ゴルフ倶楽部」(約280万㎡)を活用したIR開発が最適であると判断。12月13日、北広島市に対し、IR事業の計画を提案した。
IR対象地となる「札幌北広島ゴルフ倶楽部」は、約280万㎡の敷地に54ホールを有するゴルフ場。国内外から年間5,400万人の観光客が訪れる北海道の鉄道、道路の中心地・札幌駅から電車で約15分、空の玄関口・新千歳空港駅からも約20分と、アクセスも非常に良い。
また約280万㎡の広大な敷地に、MICE(国際会議等のビジネスイベント)、宿泊、レクリエーション、カジノといった施設に加えて、観光客や地元客に提供できる様々な施設を整備することで、四季を通じた自然、芸術、スポーツを融合した世界に類を見ないIRの実現可能性があるとしている。
計画上の主要施設として同社は、約5,000人収容可能な国際会議場を含む国内最大級のMICE施設、2,000室規模の宿泊施設、自然環境を生かした屋外劇場及びランドアートミュージアム、メジャーな国際大会を誘致できるゴルフ場、モーグルなどウィンタースポーツ施設、北海道特有のアイヌ文化や食文化を生かしたレクリエーション施設、白銀の雪を楽しめる温泉施設を挙げた。
想定する事業規模は、初期投資額が約2,000億円。持続的な効果として、施設の総収入が1,400~1,950億円、雇用創出17,000~23,700人、税収効果220~305億円と試算した。
同社では今後、IR実施法案の作成・審議状況を見つつ、国内外の関連事業者及び国外の大手IRオペレーターとも協議を進め、IRの実現に努めていくとした。