公益財団法人大遊協国際交流・援助・研究協会(髙島洋理事長)は10月24日、同財団が奨学金を給付する外国人留学生らを対象とした社会見学会を実施。大阪府下の18大学から中国、ベトナム、インドネシアなど9つの国と地域の留学生52名が参加した。
これは、留学生が日本の歴史・文化や最新技術に触れることで、日本での留学生活をより充実したものにするとともに、留学生同士の交流を図る事を目的に毎年開催しているもので、今年は大阪府吹田市にある国立民族学博物館と大阪市此花区にある大阪市環境局・舞洲工場の2カ所を訪問。国立民族学博物館では、齋藤玲子准教授による「アイヌ文化と多文化共生について」と題した講演を受講したほか、館内に展示された世界各国の諸民族の生活用具などの資料に触れた。
また、オーストリアの芸術家であるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏がデザインした大阪市環境局・舞洲工場では、その特徴的な外観やゴミ焼却までの過程、同工場の最新設備などを見学。大阪の大学で海洋学を学んでいるという中国からの留学生は「とても勉強になった」と話していた。
同財団では、海外からの留学生に奨学金の給付を行うほか、文化活動や親睦会、一時滞在の在阪外国人および留学生のための『困り事相談所』を開設し、日常生活のアドバイスを行っている。当日も目的にまでの道中、留学生の防犯意識を高める啓発活動を行った。