スマートパチスロの導入が進んでいる過程で、スマートパチンコの適合の話も出てきており、本稿執筆時点では大一がスマパチのテストロケーションを直営店で実施するということも明らかになっている。まだテストロケーションの前の週に本稿を書いていることからどのようなものか現在わかっていないが、おそらく多くの業界関係者が遊技客の反応を確かめるためにテストロケーション店を訪れることになると予想している。私も時間があればもちろん視察くらいはしておきたいとも思っている。
スマスロはすでにスタートした。スマパチはテストロケーションが始まる。また、スマパチの本格的な導入開始は現時点でも「来春」の予定・目標設定であり、これが正式にいつになるかは不明だ。できることならゴールデンウィークの直前までには導入が始まってほしいと願っているが、こればかりは型式試験の結果等にも左右されることから、願望は言いつつ状況を見守っていようと思っている。
また、遊楽さんの所有するビルにてスマートガーデンという名称・屋号が遊技産業健全化推進機構に賛同店舗として登録されたことも話題になっている最中だ。遊楽さんはご存知「ガーデン」を屋号に採用しているチェーン店であり、これは誰がどう見ても「スマート遊技機専門店」を目指していると判断できることから、一気に注目を集めている。遊楽さんがまだこの件についてアナウンスをしていないことから詳細は不明だが、スマスロ専門店になるのかスマパチ専門店になるのか、スマスロ・パチ両方のスマート遊技機専門店になるのか、も気になる。登録店舗の住所を考えれば、スマート遊技機をホールのコンビニ化の実現の材料として使うという設置台数になることも予想している人が多く、この場合、昨年の6月頃に業界の重鎮方が全国を行脚してスマート遊技機を説明にまわっていたが、その際にたくさん発言のあった新しいホールの営業態様となる。今は1,000台レベルの大型店に営業上のアドバンテージがあって、かといって大型店を新規出店したところで必ず商圏でトップになれるとは限らないという業界環境である。スマート遊技機を活用したコンビニ化出店であれば、スタッフの数も減らすこともできて出店リスクも分散できることから、場合によっては店舗数増、ということにもつなげる可能性を見出すことができる。コンビニ化出店は、私は中期的な業界の有意義な目標であり、コンビニ化出店が普及すれば既存型営業とコンビニ型営業と、別の軸・視点によるビジネスモデルも成立して、ホール職域だけではなく、業界のほぼすべての職域の企業にとって有益になると信じている。このため大変待ち遠しいのであるが、さすがにその準備が具体的に進んでいる進捗をスマスロ導入開始から一ヶ月も要せずに垣間見れたのは嬉しい誤算であった。ぜひ、遊楽さんには成功してもらいたいし、他の法人もこういう取り組みを積極的に展開してほしいものである。