次はやはり日工組、日電協のスマート遊技機などのアナウンスだろう。23日に、日工組と日電協はホール4団体に対して案内している。その内容はご存じかと思うが、まとめると次のとおりとなる。
・有利区間4,000ゲーム+差枚数管理の6号機の登場は5月末頃
・スマートパチスロの納品目標は今年11月
・スマートパチンコの納品目標は来年1月
日工組と日電協は同じ内容の案内をプレスリリースとして、ホール4団体に案内した翌日である24日に発表している。
ちょうどスマート遊技機等のスケジュールの案内があってから一週間ほど後の30日、こんどは技術上の規格解釈基準が改正されて即施行されていることが警察庁のHPにて明らかになった。こちらも内容はご存じかと思うが、次のとおり。
・b時短の発動可能要件緩和(MLTSの2.5倍から3倍までだったものが、1.5倍から3倍までに改正 ML→初当たり確率)
・ぱちんこ、パチスロともにコンプリート機能に関連した改正
個枚数に制限を設けて遊技を終了させる機能については、昨年の段階ではコンプリート機能と呼ばれていた。最終的にこの機能がどう呼ばれるかはまだ不明だが、日工組、日電協はコンプリート機能搭載を自主規制側でルール化することで射幸性の抑制を担保し、別の部分での規制緩和を検討しているが、解釈基準にコンプリート機能関連が記述されたことによって、この流れも現実的になってきたことがわかる。現在、日工組、日電協ともにコンプリート機能搭載のルール化を進めている最中であり、最終的にどのような規制体系になるか、いずれ明らかになると思う。現時点ではコンプリート機能はほとんどの遊技客が経験したことのないレベルでの個枚数に設定されていることから、この制限が新設されることによる性能低下の不安はないというのが私の想定である。むしろ他の規制緩和が得られるのなら歓迎すべき、ということでもある。
3月にあった動きはおおむねこのようなものだった。また、3月の型式試験状況については、保通協のHPでの公表値によると、回胴の適合率が30%近くまで急回復していることも明らかになっている。既に3月中に4,000ゲーム+差枚数の6号機の適合があったことも明らかになっており、本稿執筆時点で販社説明会が済んでいる機種もあるので、まずは5月末の登場をホール関係者は楽しみにしておきたい。