【コラム】新しい時代のパチンコ業界の未来に向けて(WEB版)/チャーリー・ロドリゲス・湯谷

2. 結局、やる事・やれる事は同じ。基本が重要!
「では、パチンコ店は今後、どうやって経営していくのか?」との答えは非常にシンプルだと思います。基本的には「お客様の満足度を高め、顧客の常連化」を進める以外、他に手はないと思います。その為に新台入替であれ、出玉還元であれ、競合他店との「顧客の奪い合い」なわけですから、どれだけ「多くの支持を得るか?」の勝負になります。

この「非常に当たり前」のロジックで考えても、結局「自店はどうしたいのか?どうなりたいのか?どんなお店にして存在価値をだしていきたいのか?」等が明確に定まっているお店は少なく、その為、常に小手先のテクニックにばかり注力するので足元しか見えず、いつまでも中長期的視点で店舗の「礎固め」が出来ずにいる、地力がつかない、そんなお店が多いように感じます。

残念ながら、劇的に業績を変えてくれるような「魔法の杖」のようなやり方は存在しませんし、例え人気機種を導入しても、そこで競合他店との差異化が図れなければ大きなアドバンテージは得られません。前述した通り少子高齢化の進展で市場縮小はファクトです。こういった状況ですから、非常に地味ですが「お客様の満足度を高め、常連化する」事を目的に、小さい事からコツコツ積み上げ、中・長期的視点で集客していく「戦略の長さ」も必要となるでしょう。そして結局、思考を進めていけば、最終最後は前述した「オーナーの判断次第」という事になります。具体的には、決して市場を無視した乱暴な数値目標ではなく、逆に甘すぎる目標でもない適正な定性・定量目標をどれだけ組織に示す事が出来るか?また、それを組織が主体的に「当事者意識を持って」チャレンジする姿勢で業務に取り組めるか?ここに掛かっていると思うわけです。テクニカルな施策はこの次であり、まずは「正しい市場認識」と「オーナーの強いリーダーシップ」、ここに店舗の成功はかかっていると言って良いでしょう。

次のページへ >

-コラム
-