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【コラム】今さら聞けないデータ管理<客滞率と割数>

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コラム:ぱちんこ開発者の独り言

●今さら聞けないデータ管理 <客滞率と割数>
ユーザーの持ち玉比率という意味を内包し、稼働の良し悪しを判断する一つの指標である客滞率のそもそもの目的は、景品交換レートにおけるデータ対応及び、様々な営業形態において利益を計るために必要な指標である。よりわかりやすく具体的にいうと、「割数を求めるために必要な数値」だからである。

大きく割数といっても、厳密にいえば「機械割数=営業割数」と、「景品割数=閉店割数」という2つの項目に分類されるが、ここではシミュレーションで算出することが可能な機械割数のことについて主として言及していく。

【割数】
割数とは、売上に対しての景品を出した割合である。そのため、計算式としては下記のモノが一般的である。

割数=景品金額/売上金額 × 10
割数=景品玉 / 売上玉 × 10

これらを具体的に紐解いていく。

ホールにおいての利益とは、ユーザーが借りた玉の売上(売上金額)から景品として提供された金額(景品金額)を引くことで、その日の利益を算出することができる。ようは、売上から経費を引き、残った金額が利益というシンプルな図式である。

1日の売上金額:1,000万円
1日の景品金額:800万円
1日の利益金額:200万円

割数:8割

このように、ホールにおいて売上と景品、それぞれの数値を知ることで、すぐに算出することができる数値が割数であるため、昔から割数というのはホール経営において中心の数値であった。昔ながらの経営者は「入り(アウト)・売り(売上)・割(割数)」しか気にしない。と揶揄される言葉もあるが、逆に考えれば、それほどまでに重要な数値なわけである。

客滞率の計算式は前回のコラムにて「客滞率(%)=総Bサ/売上玉×100」とお伝えしたが、こちらを少し変化させてやると、下記のようになる。

「売上玉=総Bサ×100/客滞率

Bサはカタログスペックさえあれば、計算で算出することは可能だ。すなわち、想定アウトと想定客滞率があれば、想定の売上玉(売上金額)を算出することは可能であり、景品玉(景品金額)も算出することが可能なため、想定割数をはじき出すことができるのである。

客滞率が100%というのは1回交換で営業した場合というのは広く知られている。この場合は、総Bサ(通常時に減少した玉)が、イコールで売り上げになる。すなわち、客滞率の存在意義とは「無制限営業」下においてユーザーの持ち玉遊技におけるシミュレーション及びデータ管理において必須となる数値なわけである。

「無駄な割数」という言葉がある。言葉の意味はそのままで「無駄な割数をうつのではなく、効果的に還元しユーザーに喜んでもらおう」という趣旨の言葉であるが、正しい方向に100%の力で効果的に割数をうつためには、それらの言葉の意味や内容を正しく理解した上で、戦略的に放出する必要がある。それができていないということは、それは無駄が100%ないということは言えないのである。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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