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【コラム】新基準下における日工組内規(後編)

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コラム:ぱちんこ開発者の独り言

●新基準下における日工組内規(後編)

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前回のコラムでは規則改正に伴う日工組内規の変更点を解説した。その中で「小当りRUSHの期待値が下がったことにより、小当りRUSHの出玉感が大幅に下がると思っている方が大半であると思われるが、それは認識が少し違う」と言及させて頂いた。

この点、小当りRUSHの代表機である「CRぱちんこGANTZ」の実際のスペックを例に、新基準下の小当りRUSHにおける総獲得遊技球数の期待値について、簡単に説明を行ってみたい。

「CRぱちんこGANTZ」
高確率:1/75.3
小当りアタッカー賞球数:10
小当りアタッカーカウント数:3

以上の数値だと、小当りRUSH時における想定期待出玉は

74.3×10×3=2229 と、計算することができる。すなわち、旧基準においては2,400個を下回っているので問題ない。また、総獲得遊技球数の期待値を計算してみる。

16R確変+小当りRUSH 30% 払い出し出玉2,400個 + 小当りRUSH分2,229個3R確変 6% 払い出し出玉450個
4R確変 6% 払い出し出玉600個
5R確変 6% 払い出し出玉750個
6R確変 6% 払い出し出玉900個
7R確変 6% 払い出し出玉1,050個
(実質)0R確変 5% 払い出し出玉0個
(実質)0R時短 35% 払い出し出玉0個

以上のように算出されるので、右打ち中の大当り1回における平均的な出玉は、約1,614個となる。また、平均的な大当り継続回数は約3.342回なので、総獲得遊技球数の期待値は、約5,392個になるため、基準値の6,400個を下回り数値としては問題ない。

では、同機のスペックをもとに、新規則機の小当りRUSH機でどのような仕様が可能なのかを仮定して考えてみた。
高確率:1/75.3
小当りアタッカー賞球数:10
小当りアタッカーカウント数:2(仮定)

仮の数字として、小当り用アタッカーカウント数を2個にした場合は、小当りRUSH時における想定期待出玉は74.3×10×2=1,486 となるため、新基準の数値である1,500個を下回り問題ないといえる。また、同様に総獲得遊技球数の期待値を計算してみる。

10R確変+小当りRUSH 50% 払い出し出玉1,500個 + 小当りRUSH分1,486個
3R確変 3% 払い出し出玉450個
4R確変 3% 払い出し出玉600個
5R確変 3% 払い出し出玉750個
6R確変 3% 払い出し出玉900個
7R確変 3% 払い出し出玉1,050個
(実質)0R確変 0% 払い出し出玉0個
(実質)0R時短 35% 払い出し出玉0個

赤文字で記載のある部分が大当りRと比率の変更点となる。新基準下において、最大ラウンド数は10となるため10とし、その他のラウンド数は変わりない。また、その小当りRUSHの比率を30%から50%までに高めたかわりに、各ラウンド振り分けの確変比率を5%から3%に引き下げ、実質0R確変を0%と仮定する。この数字を計算すると、総獲得遊技球数の期待値は約5,365個となるため、基準値である6,400個を下回り数値としては問題ない。

実際には、保通協の型式試験での適合を受けなければ絵にかいたモチであることは否定できないが、前回のコラムで私が言及した通り、1回の平均出玉期待値は下がる方向ではあるが、その分、多くの比率を小当りRUSHに割くことにより、総獲得遊技球数の期待値を今までと似たような数値で構成することは可能である。

新基準下において、小当りRUSHは終わったなど一部有識者等の意見が散見されるが、全くそんなことはないのでご安心いただきたい。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、開発だけではなくホール向け勉強会や講演会など多数開催。

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