【コラム】ドロドロ社内恋愛のおもひで~前編~/CRAナカムラのぱちんこ閑話休題⑮

■パー子失踪!
平日の早番カウンターは主婦である女バイトCが独占的に入っていて、彼女はダンナの休みに合わせて土日はお休みとなり、その時は例外なく主任の奥さん(パー子)に早番出勤でカウンターをしてもらっていた。

雨の降る日曜日、いつも通りパー子が早番カウンターの日なのだが、時間になってもパー子が現れないので携帯に電話してみたものの、出ない…。

「んー?」と思いつつ、主任にも電話すると「え?いつも通り家を出ましたよ?」らしいのだがパー子は一向に現れず、こちらも心配しながら一人足りないホールを回すのに必死になっていた。なんとか早番の時間帯を乗り切り、主任が出勤してきたので話を聞いてみると、なんとパー子が貯金全額持ち出しているらしい。これはまさに失踪。パー子失踪。

「うわぁ~…」と感傷に浸るヒマもなく、今度は遅番予定の男バイト(イジリー岡田・大学生)が来ない。彼の場合は早番でも遅番でも寝坊で遅刻するのが得意技なので、特に心配することもなく「しょうがない奴やなぁ、イジリーが来るまで残業するかぁ」程度に考えていたのだが、夜7時を過ぎた頃にようやくイジリーから電話がかかってくる。なぜかボクの携帯に。普段こういう時は店にかけてくるはずなのに。

「おう!また寝坊か!」と軽い口調で電話に出たんだが、いつもは半泣きでスミマセンをひたすら連呼するイジリーが今日はやけに神妙で、何かあったのかと問い質すと…

■愛の逃避行(ランデブー)
「店長すみません!今日で辞めさせてもらいます!可愛がってもらったのに本当にすみません!」byイジリー。

「はぁ??」だよね、うん。何か事件にでも巻き込まれたのかと心配して理由を聞くと、多少口ごもってから今世紀最大の衝撃発言!「主任の奥さん(パー子)と2人でどこか遠い場所で暮らします」だそうだ。イジリー岡田に瓜二つとは言え、彼はまだ大学生で21歳だったはずで、片や主任の奥さんは40代半ばでしかもパー子である。なぜそれを選ぶ?

聞いてみると、パー子はイジリーにも主任の浮気相談をしていたようで、慰めるうちについつい情が移り…一線を…らしい。そんな地獄絵図が一瞬頭をよぎって「うへぁ」となりながらも、もう話してどうにかなる状況ではないので後日また連絡するという話をして、とりあえずホールに戻るが…もうね、その時のホールは何も覚えてないやww

どうしようか散々迷ったが、閉店作業が終わったタイミングで主任を呼び、イジリーからの電話の内容を伝える事にした。

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