■画質はモザイクより若干マシ
ん~…これはイヤな予感が止まらない!となると、まずはモニター確認ですよね。
ダッシュで事務所に帰って、ボクがホールに呼び出される直前から全コース見直してみよう!と張り切ってみるが、当時のモニター録画はVHSという名の代物で、しかも1コースに2個のカメラ×8コース=16個のカメラをビデオデッキ4台でカバーするウルトラアナログ管理ときたもんだ。
再生専用モニターは1つしかなく、怪しい時間帯だけでも全部観るには小一時間はかかる無能っぷりww
となれば、優先順位は当時よくゴトに狙われてた機種→スロットとなり、スロット3コースの内1コースは強固な常連がわんさか居るジャグラーなので、何かあれば常連がすぐに知らせてくれるので除外。残るはそこそこお客さんの付いてるメイン機コーナーと、「ゼットゴールド」導入でますます無人島化が加速したバラエティコーナー。非常に残念ながら答えは明白である。
バラエティのビデオをスチャッとセットして、軽~く巻き戻し始めたら「んんん?」今ドア開いたよね?昭和のエロビデオのモザイク処理部分より若干マシ程度の画質(←これ本当w)を目が痛くなりながら凝視すると、端から3台目or4台目くらいの所にオッサン(顔は判別不能)が3人がかりで壁作ってるじゃあーりませんかっ!
とりあえず何かされた台は2台に絞れたので、そのまま両方を電源OFFして「故障中」のフダを装着。
ちなみに3台目は「サクラ大戦」、4台目は「ゼットゴールド」で、どちらがゴトられたのかはすぐに予想は付いたが一応両方OFFにしました。
■リベンジ
稼働は悪いわ、告知音が高齢者から「殺す気かっ!」とクレーム連発だわ、導入3日目でゴトられるわ、全くもって良いトコロ無しの「ゼットゴールド」。だがボクは好きだ。
台を開けて良く見ると、レバー部分が後ろから見たら違う…と言うか余計な部品が付いてるのが丸分かりで、ソッコー取り外して倉庫から「スーパーブラックジャック」のレバーを引っこ抜いてきて交換(時効でヨロシク)し終わったら、即電源ON。所要時間は10分。
いやいやいや、普通は様子見でその日一日くらいは止めとくでしょ!?しかも「ゼットゴールド」だし誰も困らないじゃん!?
と思うでしょ?ノンノンノン♪やっぱ多少は仕返ししたいじゃん、ゴト師達に。
完全分業制のゴト師達だから、コンタクトレンズ落とし役と壁&部品交換役がシゴトをこなし、今頃打ち子役に「よし!いけ!」という指示が出てるハズ。
何も知らないフリしてホールを巡回する事だいたい20分くらい、入ってくるなりまっすぐに「ゼットゴールド」に座る見た事無い紳士が「キターーー(゚Д゚)—–!!!」。
1,000円投入、何かゴソゴソしながら打ってるけど当然レバーはノーマルに戻ってるので自力以外は当たらない。
2,000円、3,000円、4,000円まで打った頃には首をかしげながらブツブツ言い始める打ち子君だが、当たらない。当たり前だが設定は1だ。
5,000円目のコインを買った所で、席を立って外に電話しに行ったんだが、帰ってきたと思ったらその50枚足らずのコインを交換しようとしだした。
交換役はボクが行って、不機嫌そうな打ち子君に気持ち悪いくらいの満面の笑みで「残念でしたねぇーせっかくレバー交換したのに出ませんでしたねぇー♪ま、この4,000円(1,000円分は交換させるつもりだった)で修理し・と・き・ま・す・け・ど♪」と言い渡すと、レシートも受け取らずに超ダッシュで逃亡ww利益1,000円追加ww
5,000円儲かっちゃった♪見事リベンジ成功♪
(゚Д゚)ざまぁっ!
色々厳しい今ではできない対応ですが、今でも一番スカッとしたゴト対応として記憶に残る一幕でございました。
では、次回もこんな話を書く予定ですのでお楽しみにっ!
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■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。
※本稿は過去に本誌に掲載した記事を、一部、WEBサイト用に編集した上で掲載しております。